人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

やはり温暖化

2009-01-23 11:14:59 | Weblog
 大寒だというのに雨が降っている。ここのところ雨が多い。冬にも
そこそこ雨か雪が降らないと畑も植木鉢もからからである。冬に何回も
水やりをするなんて珍しい事だと思っていたら、先週末ぐらいから
降っては止み、降っては止みを繰り返している。
 
 昨日は久々に太陽も見えて清々しいお天気だと思っていたら、午後
からは一転して曇り空となった。やはり瀬戸内海に似合うのは、晴天
だ。でも今は大寒である。普通なら雨ではなく雪だろう。雪が雨にと
いうのは変だ。やはり温暖化の影響なのだろうか。

 このままだと雪をほとんど見ることなく春になってしまうのでは
ないだろうか。私が子供だった頃には良く雪が降っていた。むろん
私が育った神辺平野での事だ。海に近いこの周辺とは異なるかも
知れない。

 そんな温暖化の現象は陸上だけの事ではなさそうだ。先日も笠岡の
沖合の島に住む人が、海の中にも大きな異変が起きていると話していた。
気候変動と何か関係があるのかも知れない。

 先日の朝日新聞に南極大陸の温暖化の記事が掲載されていた。南極
の温暖化は部分的なものであろうと言われていたが、逆に、ほんの一部
の地域を除いて、ほぼ全体に温暖化の兆候が見られるとの事である。

 これは過去50年間の観測結果をNASA等の関係機関が解析した
結果だと報じられている。近くイギリスの科学雑誌「ネイチャー」に
掲載されるようだ。

 南極大陸上を覆う巨大な棚氷が大陸を離れるようになって久しい。
南極は大陸全体を分厚い氷の層が覆っている。その重さは地面をも
押しつぶしてしまうほどの重さだと言われている。その氷が溶け始め
たら海面の上昇は避けられない。海水の温度上昇による膨張と棚氷の
融解による二重の海面上昇が始まっている。

 昨今の著しい科学の進歩は生物の進化の謎や人間自身のことや
宇宙のことなど、様々な分野で長い間、謎とされてきたことを解き
明かそうとしている。そうした事柄が明らかになればなるほど、
地球の終末が近いかも知れないという妙な予感がしてならない。

 あの有名な「2001年宇宙の旅」という小説や映画に描かれた
様々なシーンが思い出される。モノリスに導かれるように進化した
人類は、大いなる謎の正体を突き止めるかに見えたとき、コンピュータ
の思いがけない反乱によって、その道を閉ざされる。

 私たちも、そのような運命を辿るのであろうか。私たちが私たち自身
の存在の謎が明らかになったとき、この世は消えてしまうのだろうか。
そんな気がしてならない昨今である。私は、手つかずの大自然である
南極大陸の分厚い氷の下に「大いなる謎」が隠されているような気が
してならない。

 私が幼少より考えていたことがある。その時、自分とともに存在する
この世(この世は60億人いれば60億人それぞれの世界が存在する)
も一緒に消えるのではないかと考えている。私の荒唐無稽な妄想なので
あろうか。私がこの世を去るときも、そう遠くない年齢になった。

 これから旅立つあの世には、どんな謎が隠されているのだろうか。

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