人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

47回ピースボート同窓会

2006-04-17 08:39:47 | Weblog
 男女12名、残念ながら今回は若い人の参加がなく、おじさん、おばさ
ん達が勢揃い。肌寒い小雨模様の先週の土曜日、同窓会場である福山の
鞆に向かいました。今回の集まりは第47回のピースボートで地球一周をし
た中国地方の仲間達の集まりでした。例外的に横浜からの参加者もいまし
た。この方は福山で青春時代を過ごしたという人でした。
 
 午後三時二十分福山駅の改札口に集合、鞆鉄道というバスで鞆に向かい
ました。さすが船で訓練されていただけあって定刻通り全員集合しました。
バス停まで行くと、そこへ昔懐かしいボンネットバスが来ました。その色
も私が子供だった頃、見慣れていた鞆鉄道のバスそのものの色でした。中
へはいると床に塗った防腐剤の懐かしい匂いがしました。すべてが昔のま
まのレトロバスなのです。
 運転手さんの他に車掌さんがいました。二人とも普通なら既に現役を引
退しているような人です。バスの中には鞆鉄道時代の古いモノクロ写真が
何枚も飾ってありました。まるで吉本興業の漫才コンビのようなテンポの
良い車掌さんと運転手さんの話を聞きながら大爆笑の連続でした。説明に
よると一年の内、何度か特別行事があるときにだけ運転をしているとのこ
とでした。それも一日に二度だけと言いますから、なをラッキーでした。
今回は近々行われる「鞆の鯛網」に向けての運行だそうです。バスの走る
路線は一部異なるとは言え、その昔、煙を吐いて走る鉄道時代の道です。
 その当時のプラットフォームがそのまま残されていました。思いがけな
いボンネットバスの旅は車掌さんのユーモアに富んだ説明を聞く内にアッ
という間に終点まで着いてしまいました。

 船で向かいの仙酔島に渡りました。この日の宿は前が広い砂浜になって
いる国民宿舎でした。ゆっくりと風呂に入りほかほかに温まった後、宴会
場に入りました。この日の料理には滅多に手に入らないと言うシャコが
ついてました。昔はたくさん獲れたシャコですが最近はめっきり少なく
なってしまいました。おまけに地元で獲れたものだとの事でした。ボン
ネットバスに乗れた事と言い、シャコを食べる事が出来た事と言い非常に
ラッキーでした。
 ここは元々魚介類の豊富なところです。色んな魚料理が次から次へと
運ばれて来ました。お陰で食べる方が一生懸命で酒の飲み量は予想して
いたよりかなり少なかったようです。

 二次会は部屋に戻って始まりました。みんなが持ち寄ったお土産がテー
ブルの上に所狭しと並びました。ここでも話し足りない分おしゃべりに花
が咲きました。一緒に船に乗ったとは言え毎日行動をともにしていたわけ
ではありませんから、お互いの意外な一面を知り得たような気がします。
 また、みんなの共通な思いは旅行の経験を話しても真剣に聞いてくれる
人がいないと言うことでした。その思いはここに集まった全員の思いであ
り、私達の経験が私達の日常とあまりにもかけ離れているからだと思いま
す。従って、同じ旅行経験者だけが抱く、誰かに聞いて欲しいと思う気持
ちが満たされないようです。そんな満たされない思いがこういった集まり
に参加すると、いっきょに吐き出されるようです。
 特に中国地方や九州地方からの参加者は激しい台風の中を集合地点の
神戸港に集まった人達ばかりです。その状況を再現するだけでも一つのドラ
マになりそうです。従って、こんな集まりがある度に台風の時の心細かっ
た必死の思いが話しに出てきます。

 さて、翌朝は素晴らしい晴れの日でした。窓を開けるとひんやりとした
清々しい空気が流れ込んできます。朝食を済ませ、少しだけ島の中を歩き
ました。この島も一昨年の台風で大きな被害を受けたようです。島の周辺
を巡る遊歩道が壊れ途中で通行止めになっていました。そんなわけで早々
に島を出て鞆の町を散策しました。
 この日は大勢の観光客が来ていました。鞆の町はいつ来ても古き良き時
代の名残をとどめています。細い路地は何処でも映画のシーンや絵になり
ます。この日はあの有名なCWニコルさんが来ていました。あの温厚そう
な顔と顎に蓄えた髭は写真で見る顔と同じでした。
 昼食は有名な十割そばの予定でしたが、すでに予約客で一杯でした。仕
方なく近くのシーサイドホテルのバイキングにしました。ここのバイキン
グは野菜を中心としたバイキングでヨモギの天ぷらなど珍しくて体に良い
ものがたくさん並んでいました。これなら幾らたくさん食べても良さそう
でした。

 余談になりますが仙酔島の国民宿舎もシーサイドホテルも同じ系列だそ
うで仙酔島で海水から自然塩を作り、健康志向のメニューや薬草などを売
りにしているようです。従って、そんな醤油や自然塩がテーブルに置いて
ありました。
 また、鞆は昔から薬草を基調とした保命酒という薬酒を作る酒蔵がたく
さんあります。少し甘いお酒ですが健康には最高と多くのファンがいるよ
うです。色んなお店での試飲も出来ますし、お土産もあります。
 また、幕末には討幕派の公家なども一時身を潜めたこともあり、坂本龍
馬ゆかりの地でもあります。ぜひ一度訪ねてみてはどうかと思う観光地で
す。福山駅からは定期運行バスが出ています。

 こうして思いがけないハッピーな出来事が幾つもあり、懸念したお天気
も見事なまでに回復し心温まる同窓会になりました。また、来年を約束して
福山駅で解散しました。皆さんお元気で。

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3 コメント

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次回は誘って! (砂ちゃん)
2006-04-20 16:45:15
お泊りの同窓会なんてさぞ楽しかった事でしょう。若者とはまた違った楽しみ方をされた気がします。旅の話を聴いてくれる人が居ないって私も同じ心境で、共通経験ってホント大事な事よねって思いました。
返信する
次回はぜひ参加を (もの作り)
2006-04-20 20:26:17
コメントありがとう御座います。

飛び入り歓迎。思い切り楽しかった旅の話をしたい、そんな思いは誰しも同じ。

そんなわけで共通体験や自分が感じた事を

思い切り話しました。



このツアーメンバーどこまで行っても

晴れ男、晴れ女、そして楽しい、思いがけないハプニングの連続。こんな事がいつまで続くことやら・・・・。
返信する
楽しそう (マジック 新ちゃん)
2006-06-28 17:46:23
相変わらず お元気で皆さんをお世話なさってますね

私どもも 同室組みの集まりをしたり クリスチャン集まれの組のイタリア訪問をしたりとまだまだつながっています。またどこかでお会いできそうですね。
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