人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

孫の成長

2009-01-12 06:35:52 | Weblog
 年明け後、何となく過ぎていく日々です。さしたる変化もないと言う
ことは、幸せな事なのかも知れません。現代に生きる私達は慌ただしさの
中で、いつも何となく変化を求め続けています。本当は淡々とした日々
こそ、かけがえのないものものなのに、それに満足できないと言う人間
の性とは何と贅沢なのでしょうか。

 また、変化が自分にとって良いことばかりとは限りません。天災も
あります。交通事故だってあります。むろん病気だってあります。昨今
の経済状況の中で突然の解雇だってあります。今年は勤め先の倒産など
あるかも知れません。新型インフルエンザの大流行も懸念されています。
とにかく日々を安らかに心穏やかに過ごしたいものです。

 さて、先日は神戸に行って来ました。所用のためお正月には帰って
こられなかった娘夫婦や孫に会うためです。この寒空の下で30分近く
待っていた娘と孫が駅近くの信号向こうに立っていました。

 こちらから「玄ちゃん」と呼びかけると飛び上がって喜んでいました。
こんな無邪気な孫の姿を見ているとホッとします。会いに来て良かった。
そんな思いです。

 その孫もつい先日、三歳になりました。電話での会話もはきはきと
出来るようになりました。そして少し生意気になりました。反抗期で
しょうか。自己主張が激しくなったのです。何でも自分の意志を通そう
とします。順調に成長している孫の姿を垣間見る感じです。

 今回も孫と私が一緒に遊ぶというパターンの二日間でした。娘と家内
は尽きることのないおしゃべりで一生懸命でした。そんな姿を横目で
見ながら孫の遊び相手をしていました。

 今回は木のレールの玩具を買って貰いそれに夢中でした。手で動かさ
なければ動かない機関車ですがレールの上を滑らせて喜んでいました。
三歳の子供の頭の中には、どんな世界が展開しているのでしょうか。
大変興味深い事です。

 また、翌日は家内と娘が買い物に行くというので三ノ宮に出ました。
さんざん迷ったあげくの結論が、私達夫婦と娘と孫が一緒に出掛ける
と言うことでした。家内の買い物に娘がつきあうと言うことで、孫の
守は私の役目でした。

 さあ、二時間以上もどのように過ごしたらよいのかと思案をしていた
ところ、食事に入ったレストランの地下には子供が自由に遊ぶことが
出来るような場所があったのです。入場料は要りますが、事欠かない
ほどの玩具がたくさんあって思いっきり遊べる場所です。

 けがをしないような工夫が随所に見られ、これなら安心して子供を
遊ばせておく事が出来ます。私のようなおじいちゃんに連れてきて
貰った子供もいましたし、若いお母さんと一緒の子もたくさんいました。
中には何度も利用している親子も少なくないようです。小さいスペース
ながら玩具は充実していました。

 玄はもう夢中でした。また、物怖じしないこの子は誰とでも仲良く
なれるらしく、少し大きな子供とも仲良く遊んでいました。また、遊び
方を見て同じようにしていました。これなら三月からの幼稚園も心配は
なさそうです。

 実はこの日の朝、玄は私の布団に潜り込んできました。そして宇宙船
ごっこをしました。私にとっては久々の宇宙船ごっこです。子供達二人
が小さかった頃、二段ベッドが置いてあった子供部屋で良くやっていた
ことなのです。

 ベッドが宇宙船で果てしない旅に出るのです。「モモタウロ」と言う
のが主人公です。むろん「モモタウロ」と言うのは桃太郎をもじった
ものです。宇宙の旅に出たモモタウロは、様々な事件に遭遇します。
全ては私の作り話でした。子供達は目を輝かせて、宇宙船の乗組員に
なったつもりでいました。目指すのは悪い鬼達が住んでいる星なのです。

 玄は宇宙船という言葉を理解していたらしく、スペースシャトルの事も
ロケットのことも知っていました。聞けば、お父さんに教えて貰った
らしいのです。

 だから私が言う宇宙船2号にも簡単に乗ってくることが出来たのかも
知れません。途中から機長を代わりました。玄が機長です。地球基地
との交信をします。「こちら宇宙船2号、どうぞ」「はい、こちら地球
基地です。宇宙船2号、どうぞ」玄は夢中です。この小さな頭の中には
どんな想像の世界が広がっているのでしょうか。

 今回は、びっくりするような事がありました。いつもおじいちゃんの
背中が遊び場所となっている玄は、玩具遊びが飽いたようで、座って
いた私の背中に飛び乗っては前のめりになって下へ降りることを続けて
いました。私も頭から落ちることだけは避けようと注意していました。

 何度か繰り返したとき、危うく頭から落ちそうになったので体を横に
交わしました。その時、どうも少し体をひねったようです。そのまま
クッションの上にうつぶせになったまま動かなくなってしまいました。
「玄、玄」と呼ぶと顔を少し上げるのですが、すぐに又、うつぶせに
なってしまいます。

 何かしら、ただ事ではないように見えました。心なしか呼吸が少し
荒いような気もします。このまま息が絶えるような事になりはしないか
と気が気ではありませんでした。さあ、救急車を呼ぼうと娘が「救急車」
と言った時でした。いきなり立ち上がり娘に抱きついて行きました。
どうやら「救急車」という言葉に反応したようです。救急車がどんな
自動車なのか自動車好きの玄は知っているのです。

 三人ともホッと胸をなで下ろしました。玄の好きな蜜柑を食べるかと
尋ねるとうんと応えました。これで安心です。聞けば自分の都合が悪く
なった時など、時々とるポーズなんだそうです。あまりにじいちゃんが
真剣になったもので引っ込みがつかなくなったようです。最初は本当に
痛くて伏せていたのかも知れません。その後は少し演技も入っていた
ようです。やれやれ・・・。

 聞けば同じような事が時々あるようです。じいちゃんは涙が出るほど
心配をしました。これも成長の証なのでしょうか。何かと変化の多い
二日間でした。それもこれも孫の玄だから楽しいのです。

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