人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

春の嵐と新たなる旅立ち

2018-04-10 04:55:24 | Weblog
 一昨日から安定しないお天気が続いている。急に黒い雲に覆われたかと思うと雨が降り出す、
雨と一緒に風が吹く。そんなことを繰り返している。

 例年になく早く咲いた桜もあらかた散ってしまい葉桜へと変わりつつあるようだ。自家用車の
ボンネットやガラス、屋根には黄砂だろうか、それとも杉や檜の花粉?の跡が残り薄汚れて
しまっていた。

 平成30年3月31日をもって「むかし下津井回船問屋」を円満退職。センター勤務を含めると
足かけ7年近く、定年後も公的な施設の勤務を続けたことになる。久々に今は全ての重圧から
解放され心穏やかな日々を送っている。

 ここらでひとまとめにして近況を記しておく。今回の退職後に何をするか。その計画に向かって
少しずつ動き始めている。そのことは後ほど詳しく書き残しておきたい。

 家の周辺は春爛漫であった。私の好きな季節である春から初夏にかけて庭や畑では次々に花が咲く。
家の周辺の全てに生気がみなぎっている。「我が家は桃源郷」と言うタイトルで書きたいと思って
いたが、遂に書けないままに今は急速に新緑の施設へと変わりつつある。

 遅まきながら桃源郷の景色の一端を書き残しておきたい。春が来るとシャシャキの濃厚な香りが
周辺に漂い始める。春が来たことを強く意識する瞬間だ。そして、この香りは幼い頃の記憶を呼び
戻す香りでもある。

 我が家の周辺や畑には様々な果樹や庭木の花が咲く。一番早く咲くのが熟した真っ赤な実が印象的な
しなみ桜。匂いが際立っている沈丁花、畑に植えている梅、スモモ、杏、なし、ジューンベリー、リンゴと
次々に花開く。

 庭ではレンギョウ、ドウダンツツジ、三つ葉ツツジ、モクレン、モッコウバラ、少し遅れてブルーベリーが
一斉に花開く。やがて畑では柑橘類が一斉に花開き、キウイの花も咲く。これだけでも一年で一番良い
季節だと誰でもが感じるのではないだろうか。

 十数年前からの松枯れで、すっかり松の木の姿が消えてしまった周辺の山々だが、雑木が増えた
山々は一斉に芽吹き、新緑の季節に変わり始めた。晴れ上がった空に葉裏を返してそよぐ様は本当に
美しい。風光る季節だ。

 ツバメが高く低く旋回し、ウグイスや小鳥たちのさえずりがかしましい。全てに生気が満ちている。

 久々に味わう開放感とともに私の春を満喫している。これを本当の幸せというのではないだろうか。
これからは次の一歩を歩み始めることになる。長年住み慣れた家も移ることになる。これからは
マンション住まいが中心となる。便利の良いところだから違う何かが待っているような気がする。

 かつて定年退職の年にピースボートで地球一周。その記念すべき年にどこか似ている。そして何かが
違う。私にとって幾つ目のステージを過ごすことになるのだろうか。
コメント
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