人生いろは坂

人生は山あり谷あり、そんなしんどい人生だから面白い。あの坂を登りきったら新しい景色が見えてくる。

女性の時代

2016-09-09 05:04:46 | Weblog
 豊洲移転が揺れている。築地の次の移転先だとされていた豊洲、ここにはガス工場があった。
土壌が色んな化学物質で汚染されていることが、移転が決まる前から問題になっていた。

 汚染土壌を取り除き、その上にきれいな土を盛って、その上に新しい魚市場を作るという
計画だった。しかし工事の手抜きだったのだろうか、それとも初めから、そのつもりは
なかったのだろうか。移転間際になって、そのことが問題になり移転の延期どころか移転
そのものが難しくなってきた。

 問題視され始めたのは小池都知事になってからの事だった。もし小池さんが都知事になって
いなかったら、どうなっていたのだろう。都民の圧倒的な支持があったからこそ、出来たこと
だろう。そして石原都政以来の歴代の知事はいったい何をしていたのだろう。

 明らかに天球の巡りは争いの時代から安らぎの時代へと入りつつある。魚座の時代から
水瓶座の時代へ。

 魚座の時代、躍動の時代ではあったが反面、猛々しい男の時代でもあり、戦争の時代でも
あった。20世紀は戦争で幕開けし、世界中が戦争にのめり込み、そして多くの犠牲者を
生んできた。

 今もなお、その余波が残っているような気がしなくもないが、少なくとも世界規模の戦争は
なくなった。これから世界戦争だと言うことにでもなれば、明らかに核戦争の時代であろう。
それは地球という美しい星を、そして人類を壊滅させてしまう戦争であろう。

 そんな時代にあって、相次いで女性のリーダーが誕生しつつある。元始女性は太陽であった
とはかの有名な「平塚らいてう」が、自ら主宰した青鞜という本に書き残している。

 遺伝学的にも細胞の中の細胞と言われるミトコンドリアは母系である。少し余談になるが
ミトコンドリアの系譜をたどれば、とある一人の女性にたどり着くと言われている。

 この女性のことを「ミトコンドリアイブ」と呼んでいる。人類全ての母なる母だと言われている。
決して男性ではない。

 生物進化の眼から見ると、原始の時代より、置かれた環境により男は男として猛々しくあれと
進化してきた。それは生きる手段である獲物を手に入れるためであったろう。

 一方、女性は子どもを産み、そして育てるという重要な役割を担ってきた。その結果、女性が
社会というものを形成してきた。

 それがいつの間にか男性に取って代わられるようになってしまった。それは物質的な進化と
言うものが、そのようにしてきたのだろう。

 しかし、社会の基本単位は変わらない。やはり女性が中心だ。日本でも八百万の神々の束ねは
天照大神であるし、国の始まりは卑弥呼であった。

 猛々しい男性ではなく、コミュニケーション能力に長けた女性が首長になって、平和で心優しい
時代や社会を作って欲しい。それが天球の巡りで言う21世紀という時代の姿ではないだろうか。
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魚が煮えている

2016-09-09 04:41:20 | Weblog
 魚が煮えている。この衝撃的な言葉は、私が勤めている下津井地区の有名な料理屋さんの
店主の言葉だった。

 この衝撃的な表現は、今の地球環境を如実に表現していて面白い。と言うよりは、実に
深刻な問題でもある。いま瀬戸内海は、海水温の上昇、河川から流れ込む水の減少、小雨
海砂の大量採取など、様々な要因によって海の環境が劇的に変化している。

 その結果、資源である魚が次第に減少し、先の店主によると、魚の質まで変化している
のだとの事だった。長年、包丁を握って魚と向き合って来た人が、そう言うのだから
間違いはないだろう。

 先人達が、様々な資料に書き残した、大量に捕獲された時代、しかも瀬戸内海の魚は旨いと
いう評判は、今後どのように変化していくのだろうか。

 それほどまでに、私たちを取り巻く地球環境は劇的に変化し続けている。その結果、あり
得ない減少が、今年の夏は続いた。海水温の上昇によって日本近海で台風が発生するという
想像だにしなかったことが、ごく当たり前のように頻発し始めている。

 海水温の上昇は、閉鎖的な海域である瀬戸内海だけの現象ではなかった。日本列島の外海に
まで及んでいるのだ。今や台風の発生海域は、赤道直下だけではなく、日本近海にまで北上して
いる。

 その結果、列島を北上した台風が通り過ぎることはあっても、そのまま北海道に上陸など
あり得ないことが、ごく当たり前のように生じ始めた。

 台風のたどるコースも混乱を極めている。八丈島周辺で発生したものが沖縄近くまで行き
そこでUターンして、今度は一気に北上するという珍しい現象が生じた。

 あのスーパーコンピュータ「京」が、何年か前にシュミレートした今後の気象予測に良く
似ている。

 そればかりではない。あの永久凍土帯と言われた地域の凍土が溶け続けている。この永久
凍土帯が溶けると言うことは、大量のメタンガスが放出されることになる。

 メタンガスは、温室効果の元凶だと言われている二酸化炭素より遙かに保温効果が高い。
これらが大量に発生することになれば、地球の温暖化は、加速度的に進むのではなかろうか。

 こうした自然界の大きな変化は人間の行為によるものだ。確かに一方の人が言うように
太陽活動の影響によるものもあるかも知れない。しかし、太陽活動は、どうやら寒冷化に
向かっているようだ。

 この状況の中で大気だけでなく、海水温まで上昇を続けているこの現象をどのように
考えれば良いのか。

 ご存じのように、水は比熱の大きな物質の一つだ。温めにくく冷めにくいのが水の特徴だ。
その水が、今やはっきりと分かる形で上昇を続けているのだ。

 もはや私たちの今の社会は、崩壊に向かっているのかも知れない。何かしら経験したことの
ない時代に突入しつつあるのかも知れない。そんな気がする昨今である。
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