575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

枕もと汽車の音(ね)微か夜寒かな 能登

2023年12月01日 | Weblog

12月です。今年も残すところあと一か月。

「いやだわー。またお正月がくるじゃないの!」と母はお決まりのようにぼやいていました。 その気持ちが今よくわかります。(笑)

今年やり残したこと、やらなきゃいけない年用意のことなどがふと浮かび、夜中に目が覚めてしまうこともあるのでは。

能登さんのこの句はもっとふわっと夢うつつの状態でしょうか。

 

千香子さん: 澄んだ秋の空気をぬってどこへ向う汽車か、、

泉さん: 空気が澄んで雑音も少ない夜、汽車の音も聞こえる。

佐保子さんもとられました。

 

    

もう一枚、毛布を足せばよかったかなどと目が冴えてくる寒い夜。妙に感覚が研ぎ澄まされ、普段気づかぬ音がたちます。

闇の中、二階で寝ている娘の布団から抜け出してトントントンと階段を下りてくる足音、、しばらくの沈黙のあとピチャピチャと水を飲む。

我が家の黒猫がどんな動きをしているか、まるで見ているように感じるのもこんな夜。このあと私の布団に潜り込んでくるはずです。  郁子

 

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1 コメント

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Unknown (佐保子)
2023-12-01 09:12:50
近頃朝起きて、遅足が「静かな静かな里の秋、、、」と唄っています。私の里は岐阜駅より北に3,4キロ?離れた家でしたが、2階で寝ていると汽車の汽笛の音が聞こえていたように思います。町もビルもなく、まだまだ静かだったんでしょうね。懐かしく共感して、いただきました。
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