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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

痛いが綺麗じゃ。            愚足

2008年06月23日 | Weblog
 俳人の名言という随筆で夏井いつき氏が「墨汁一滴」にある「痛い事も痛いが、綺麗なことも綺麗じゃ。」という子規の言葉を取り上げていた。
 この時期の子規は、疼痛の激しさに泣くことで苦痛をまぎらし、寝返りも出来ず、天井から吊るした麻縄にすがって身動きしていたと言う。          この言葉は「ガラス玉に金魚を十ばかり入れて机の上に置いてある。余は痛をこらへながら病床つくづくと見て居る。」という文章に続けて「痛い事も痛いが、綺麗なことも綺麗じゃ。」の言葉が続くのだそうだ。
 こうした状況の中で「綺麗なことも綺麗じゃ。」と言える感性、対象の美を掴もうとする執念には流石に子規と思わされた。

★図は神坂雪佳の「金魚玉図」の一部です
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なかなか (遅足)
2008-06-23 19:05:01
子規のようには行かないでしょうね。
痛いのは苦手です。
子供の頃読んだ本に、
野口英世は火傷の手術をする時に、
麻酔がなくて本を読んで堪えていた
とありましたが、本当でしょうかね?


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