575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

2月句会の結果です。  遅足

2017年02月18日 | Weblog
立雄さんの選句をいただきました。最終結果です。


課題詠「耳」

①語られぬ罪の声聞く余寒かな (麗子)能登・すみ・結宇
②耳切りしゴッホ自画像春浅し (静荷)能登・佐保子
③春寒し聖人眠る高野山 (立雄)智恵
④新聞に■■■のことも日脚伸ぶ (遅足)亜子・郁子
⑤耳あれど心聞こえぬ春霰 (佐保子)晴代
⑥うらうらと聞こゆ間延びの灯油売り (郁子)智恵・麗子・静荷・結宇
⑦囁きは瀬音葉ずれや春来る (晴代)
⑧ぴくぴくり春はまだかと猫の耳 (亜子)佐保子・遅足・麗子・すみ・等・立雄
⑨たちのぼる土の匂いに春を聞く (能登)智恵・等・亜子・郁子・立雄
⑩春の声波動と香り聴く野原 (智恵)
⑪雪払えば音の聞こえる寺の路 (結宇)晴代・等
⑫古座敷有職雛が鎮座する (すみ)佐保子・遅足・麗子・晴代・静荷・郁子
⑬大なるをはためかせ春を聴く象 (等)能登・遅足・すみ・静荷・結宇・亜子・立雄


自由題

①福は内円空仏の笑みこぼる (立雄)遅足・晴代・静荷・結宇・亜子
②砂埃たつ道もなし涅槃西風 (佐保子)静荷・結宇・郁子
③箸先で蕗味噌摘まむ夫婦めし (智恵)等
④蜆汁汁のみ飲まれいと侘し (すみ)静荷
⑤お遍路に琵琶僧混じる瀬戸の波 (結宇)智恵
⑥きさらぎの声透き通る弾き語り (亜子)智恵・晴代
⑦湯冷ましや人にうまれてしまったが (遅足)麗子・すみ・郁子
⑧プレイバック秘めし想いの春の雪 (能登)
⑨立春を越えて受話器に父の声 (麗子)能登・智恵・佐保子・遅足・すみ・等・亜子・立雄
⑩山茱萸と姉に教わる遍路道 (郁子)能登・遅足・麗子・等・結宇・立雄
⑪早春や老木(おいぎ)若木の芽ふっくり (晴代)
⑫囀りに似てふざけ合ふ登校児 (静荷)佐保子
⑬縞馬の睫毛は長し春を待つ (等)能登・佐保子・麗子・晴代・すみ・亜子・郁子・立雄


次回は3月15日(水)午後1時20分  
愛知芸文センター12階・催事室Ⅾ(アートスペースⅮ)です。

題詠は「春の野の花」を詠んで下さい。「たんぽぽ」「れんげ」「犬ふぐり」・・・
など、春の野の花なら何でもOK。ただし「野の花」はダメです。秋の季語ですから。


コメント
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