575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

女郎花までカーナビに教えらる  遅足

2017年02月14日 | Weblog
女郎花は地名です。
昨日、ご紹介した松花堂庭園のあるのが「八幡市女郎花」
この地名はどこから来たのか?
謎を解いてくれる鍵は、庭園のなかにありました。
それが写真の「女郎花塚」です。
こんな話が伝わっていました。

主人公は、八幡の男山のふもとに住んでいた小野頼風。
頼風には妻がいましたが、いつしか足が遠のいてしまいました。
ある日、夫を訪ねた妻は、他に女がいると聞き、
悲しみのあまり放生川に身を投げてしまいます。
妻を葬ったところに女郎花の花が一輪。
恋しく思った頼風が近寄れば、退くように風になびき、
遠ざかれば、もとに戻って咲いています。
これを見た頼風は、妻の後を追うように身を投げてしまいました。

謡曲「女郎花」の伝える悲話です。
二人を憐れんだ人々は、塚を造り、女塚、男塚と呼ばれています。
男塚は男山にあるそうです。

  女郎花少しはなれて男郎花  星野立子

          

極楽、楽園町といった一度は住んでみたい地名も。

  カーナビに極楽までの道を聞く
コメント
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