575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

神杉に芳醇な風初参り   郁子

2017年02月07日 | Weblog
神杉は、かみすぎとも、かんすぎともに読みます。
神社の杉木立を意味しています。

御主人の里帰りで京都の福知山へ。
この神社は福知山の元伊勢神宮。

言い伝えによれば、伊勢神宮の神様は、
現在の伊勢に移るまでに何回も引っ越し。
一時は、丹波国(福知山市)に滞在したことも。
由緒ある元伊勢神宮へ初参りをした作者。
杉木立を吹く風に芳醇な香りに感じました。

芳醇とは、酒が香り高く味のよいこと。
醇とは、まじりけがなく味のこい、うまい酒のこと。
うすめていない、まじりけない、という意味にも。
初参りの清々しい気分が感じられる良い句です。

神杉にはお酒の銘柄をかけているのかなとも思いました。
愛知県に神杉という銘酒があったと記憶していますが・・・

                     遅足


コメント
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