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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

うちわ風   鳥野

2012年06月19日 | Weblog
蒸し暑い、鬱陶しい、日本の雨季。
かと言って、扇風機やエアコンの出番には少々早過ぎる。

そこへ登場するのが「団扇(うちわ)」です。

家中のあちこちに置いて重宝。

機械仕掛けは一切なく、究極のエコです。

パタパタと忙しなく使えば、苛立ち。ゆっくり使えば憩い。
時々の気分も伝えて微妙な小道具、と言えましょう。

うちわの起源は古い。
太古、紙がなければ、幅広の木の葉や鳥の羽、やがては竹や蔓を編んで。
扇ぐ、翳す、仕切る、象徴する、合図する。儀式に、祈願に、命令に・・・と用途に
果てしがありません。そして今は手軽な広告媒体にもなっています。

氏神さまの祭礼で、浴衣を着こなした娘さんが、街角で配られた団扇を恰好よく
使っていました。

    ・ うちわ風匂い袋のよく匂う  鳥野


コメント (1)
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