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575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

レタス喰む虚ろな隙がくだけおり     郁子

2012年05月06日 | Weblog
実際の状況ですね。 
隙間がある物足りなさと歯ごたえと、味わいと、
旨くまとまってると、結宇さん。

虚実皮膜、という近松門左衛門の言葉を思い出しました。
芸は実と虚との皮膜の間にある。
事実と虚構の間に芸術の真実があると。

この世は実と虚から成り立っています。
その虚の部分を詠むことは、よくありますが、
レタスの虚を詠んだのは珍しいと思います。
虚ろな隙、という表現が少しもって回った感じです。
推敲されると、すっきりとした句になるでしょうね。

                遅足



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