goo blog サービス終了のお知らせ 

575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

八月や紙に切らるる指の先    遅足

2009年08月12日 | Weblog
e船団の朝倉ドクターの診断です。

 紙に切られるという極日常の、それも老若男女を問わず
必ず経験してあるであろう事象が秀逸です。
「八月や」の「や」切れが少し不要に強すぎる気がいたしますが、
八月の暑さと指を切ったときの不快さが
相まっているのでよしをいたしました。

    ありがとうございます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

句会近づく    遅足

2009年08月12日 | Weblog
句会が近づいてきました。
今回の題詠は「水澄む」です。

秋も深まってくると、水が澄んでくる。
台所に水までも。そんな季語です。

水澄んで桑名のことをいろいろと   黒田杏子

秋、桑名の船津屋に出かけたのでしょうか?
揖斐川に臨んだ料理旅館で過ごした一日。
そこでの出来事を思い出しての一句。
水澄む、という季語が、
さわやかな印象を残した旅だったことを想像させます。

この句、句会に出したら、どんな評価を受けるんでしょうね?

水澄むやこの世にのこる父のこゑ   遅
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

差し当たり虱潰して敗戦日    朱露

2009年08月12日 | Weblog

     下着の縫目に並ぶ虱を殺しまくった。
     虱を殺すことに集中するだけの日々。
     虱と自分しか居ない夏の日の思い出。
     何処へ消えてしまったのだ虱たちよ。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする