goo blog サービス終了のお知らせ 

おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

向島百花園。春。その3。

2013-03-31 21:08:48 | 向島百花園

 明治以降、たびたびの水害で園内は荒廃。
明治中期のようす。「百花園」付近。取り立てて庭園らしいものは見当たりません。
さらに昭和20年の東京大空襲で壊滅的な被害を受けました。取り壊された建物もありました。
これがその一つ。「桑の茶屋」跡。明治時代、上野の博覧会で使用された二階建ての建物。桑の木で作られていたので「桑の茶屋」と呼ばれていました。取り壊されてしまいましたが、「欄間」は、「御成座敷」にあります。
建物があった当時の面影を残す縁石。
そこからスカイツリーを望む。
「イチョウ」。説明板にある写真の位置から、かつて茶屋の脇にあったイチョウと思われる。樹齢から「大空襲」で焼失した跡に育ったイチョウかもしれない。もし空襲で生き残ったとすれば、貴重な証言を残す木ということになるが・・・。
目の前の池。
池の周囲にも木々の花。
落ち着いた静かな雰囲気。
池をはさんで、「桑の茶屋」跡を望む。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

向島百花園。春。その2。

2013-03-30 17:58:41 | 向島百花園

 「百花園」とは、「四季百花の乱れ咲く園」という意味でつけられたと伝えられています。「詩経」や「万葉集」など中国・日本の古典に詠まれている有名な植物を集め、四季を通じて花が咲くようになりました。現代に残る唯一の江戸期の花園。明治13(1938)年、東京市に寄付され、翌年から有料で公開されました。昭和53(1978)年には「文化財保護法」により国の名勝・史跡に指定されました。
「アセビ(馬酔木)」。
「モチノキ」。
「サンシュユ」。
「エドヒガン」。サクラの一種。
「ハナモモ」。
「ナシ」の花。
「キブシ」。
「ミツマタ」。
「セイガイ」。イロハモミジの一種。
 というように、さまざまな木々の花が咲き、春の七草など草花もたくさん。
右に見えるのが「ハギ」のトンネル。初秋を彩る頃はすばらしいようです。
「ソメイヨシノ」も負けずと。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

向島百花園。春。その1。

2013-03-29 18:01:24 | 向島百花園

 久々の「向島百花園」。たくさんの木々や草花。そして、句碑・歌碑などがそこかしこに。周りは車の激しい明治通りとマンションに囲まれた都会の中の庭園。春の花が咲き誇っていました。実に久々。入園料70円(ただし、65歳以上)。
園内のようす。
甘酒屋さんやあずまや、休憩所もある。なかでも、「御成座敷」は宴会等でも利用される。
入ってすぐのところにある芭蕉の句碑。「春もやゝけしきととのふ月と梅」。同じ句(碑)が足立区郷土博物館にありました。
「足立区郷土博物館」にある芭蕉の句碑。「春も漸けしきととのふ月と梅」。文久3(1863)年建立。千住3丁目氷川神社境内にあったもの、とか。
同じく芭蕉の。「こ(ん)にやく」の句碑。「こんにやくのさしみも些(うす)しうめの花 はせを」。こんなぐあいに、「碑」が「い」からいろは順に「や」まで、29。
「墨沱梅荘記」碑(亀田鵬斎)。
 ということで、花を愛でる前に、句碑などいくつか。
千寿庵益賀句碑「鳥の名の都となりぬ梅やしき」。
 このように、開園当時(文化2年・1850年頃)は360本の梅が植えられていて「新梅屋敷」として創設された(亀戸にあった「梅屋敷」に依ったものか)。その後、たびたびの洪水で荒廃し維持も困難な時期もあったようだ。さらに、昭和20年3月10日の東京大空襲でこの辺一帯も焼け野原と化し、「百花園」も類焼、石碑以外、樹木も含めてほとんど跡形もなくなった。その後、復興して緑も濃くなったが、現在、梅はさほど植えられていない。
山上臣憶良「秋の七草」の歌碑。「秋の野に 咲きたる花を 指折りかき數うれば 七種の花 芽の花 乎花葛花 瞿麦の花 姫郎志 また藤袴 朝顔の花」。
二代河竹新七追善狂言塚の碑。
その説明。
6つほど並んで建っている碑の一部。
そのなかの一つ。井上和紫句碑。「紫のゆかりやすみ連(れ)江戸生れ」。
その一画にあった「日本橋石柱」。説明では模造品だと思われるが、徳川慶喜の文字と伝わっている、とか。
最中堂秋耳句碑。「限りなきそらの要や望の月」。
 とまあ、きりがないほどたくさんの碑がありました。
其角堂氷機句碑。「朧夜やたれを安るし乃(あるじの)墨沱川(すみだがわ)」。
 それにしても、長い年月のうち、さまざまな存続の危機に遭いながらも、句碑などよく保存されている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする