写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

山里の秋 美しさと住みづらさ

2014年11月26日 | 写真日記
前日、前々日と同じ撮影会で撮った写真が続きます。



もうすぐ冬将軍が里を包み込み長い雪の季節を迎える山里が秋の輝きを見せてくれています。場所は石川県小松市日用町、石川県の杉の木を代表する「日用杉」の産地としてかつては林業の盛んな土地でした。しかし林業は建材を巡る構造変化の中で落ち込み地域の高齢化も進み地域の人たちの懸命の努力で美しい自然、苔や紅葉は美しさを保っていますが人の居ない家や小屋の手入れまでは手が届きません。



手入れの行き届いた杉林の地表は美しい苔で覆われていたそうですが、いまでは地域の人たちと「叡智の杜」と名付けられた公園のを守ろうという人たちの努力によって保存されている苔の園の一部にその面影を残しています。

この場の美しさをなんとか記録できないかと何度も何度もシャッターを切りその最後の一枚が赤いモミジと壊れそうな小屋の写真でした。そしてこの写真を撮っている自分とその写真に何の意味があるのかと自問もしていました。

いま全国で衆議院選挙がたたかわれています。そんな慌ただしい世界とは一見無関係なような静かなこの山里を包む地域にもTPP条約交渉問題など大きな影響のある政治課題も論争の一つになっています。
美しい山里がもっと住みやすい地域として若者や子どもたちの声も聞こえる世の中になる方向を目指す政党、日本共産党の前進歩を切り開く総選挙になってほしいと思う撮影会でした。

コメント
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