↑近成カボチャ(タキイ種苗)
↓白い九重栗(カネコ種苗)
夏山はできればテントを担いで歩きたい。しかし年々そのザックの重さをきつく感じるようになった。それでもテントは続けたい、という意欲があるのだが体力がついていかない。すっかり自信をなくしている。年なんだからそろそろテントはやめにしたらとかみさんから言われている。たしかに、前期高齢者の仲間に入り、見た目にもすっかりジジイになった。それでもやりたい気持ちがある。この夏もそうだ。テントを担ぐのは一年ぶりになるから、それだけの重さを支える体ができていない。そこで18キロのザックを背負って、いつものウオーキングコースを歩いて訓練している。いまはそこまで準備しなければ不安を感じる。ついこのあいだまでそんな準備などしなかったのに。しかし訓練しないと体がいうことをきかないのだからしょうがない。一年ぶりに重荷を背負うと、腰と膝がきしむのがよくわかる。ガタがきているのがよくわかる。急ごしらえの体ではたして大丈夫なのかと心配になる。もうそんな体になったんだと自覚せざるを得ないのである。
やっぱりボケた。夏野菜はすべて収穫できたと思っていたら、カボチャとニガウリを忘れていた。両者はいま生育中で、まもなく食べることができる。
まずはカボチャ。品種は近成カボチャ(タキイ種苗)と白い九重栗(カネコ種苗)の2種。ポットにタネをまいて育苗し、植えつけたらほったらかしだ。人工授粉はしない。それでも食べきれないほどの数ができる。
近成カボチャのタネは買ったものだが、白い九重栗のタネは自家採種したものだ。自家採種したタネは2,3年前のもので、もう駄目だろうと思ってタネをまくとふしぎと芽が出てくる。カボチャのタネは長持ちできるもんだと感心している。
カボチャは多くできても、問題は味だ。見た目ではそれが分からない。すべてうまそうに見えるのだが、味にばらつきがある、とかみさんは言う。できがいいのもあれば、悪いものもある、と。ホンマかいなと思うのだが、そうらしい。だから、知り合いに分けるにしても、まずかったらどうしようかとためらう。
カボチャといえば煮物だが、夏は冷たいポタージュが好きだ。これがいける。それでも食べきれないカボチャが台所の隅に冬至までごろごろころがっている。