これからの梅雨の季節は雑草との戦いの日々になる。覚悟せねばならない。菜園の敵は害虫と雑草だ。害虫という災難のあとは雑草が待っている。炎天下のもとでの雑草取りという根気のいる仕事ができない人は、菜園を続けていくのは無理だ。
梅雨に入り雨が降るのはありがたい。しかし、ひと雨ごとに雑草が勢いを増してくる。雨が降ると2、3日後には「あれっ」とびっくりほどまた雑草が伸びている。「あとで一気に片付けるよ」と暢気に構えているとひどい目に遭う。入梅から7月下旬までの農作業のほとんどが雑草取りになる。
いま、この雑草に負けないほど元気に生育しているのがトウモロコシだ。この時期の成長ぶりには驚く。「こんなにも大きくなった」のかと。トウモロコシは芽が出たばかりのときは、その姿、形が畑で悩まされる雑草によく似ている。それえだけにたまに間違えて引っこ抜いてしまうことがある。しかしその生育ぶりは雑草など寄せ付けないほどのスピードがある。グイグイと伸びる姿に力強さがある。
トウモロコシは手がかからないのだが、唯一気を使うのが害虫・アワノメイガだ。こればかりは見逃すとトウモロコシを食べつくされてしまい、自分の口に入らなくなる事態になる。その対策は雄穂が出る時期だ。穂が出てきたら反射的に殺虫対策となる。その雄穂に殺虫剤を散布する。これ1回の対策でだいぶ防虫効果はある。スーパーなどでまったく虫食いのないきれいなトウモロコシをみると、つい「だいぶ殺虫剤を使っているな」と余計なことを考えてしまう。
夏の菜園の風景にトウモロコシは欠かせない。青空がよく似合う。しかしどんよりとした梅雨空では、その元気さの魅力がどうしても半減してしまうようだ。
6月13日のトウモロコシ畑
6月18日のトウモロコシ畑
お気に入りのソバのスプラウト。なんともさわやかなグリーンだ。ソバのタネをまくと、この時期だと5、6日で収穫できる。もっぱらサラダに使っている。