30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

行く春を天ぷらにして食べる

2010-05-07 | その他

行く春を惜しむまもなく、いっきに初夏になった。この春は3月、4月と春山や雪山をたっぷりと楽しんだからいつになく充実感がある。これに負けず劣らず春の香りのほうも存分に味わうことができたのだから満足このうえない。

まずは4月25日に平標山の登山で摘んできたフキノトウだ。帰宅した26日の夕飯にさっそくに天ぷらにして食べた。フキノトウは雪解けとともに道端にいくらでも芽を出す。昨年4月の至仏山登山の帰り道では取り放題だった。ところが今年は春の訪れが遅く、フキノトウは少しはばかり早かった。それでも執念で家族2人が食べるくらいは摘むことができた。タイミング良く厳寒期の1月下旬にタネをまいたダイコンが収穫できている。これを大根おろしにした。

揚げたてを食べる。やわらかな苞の食感はサクッとして心地よい。さあ、ここからだ。くるぞくるぞ。一呼吸して待つと最後に期待したとおりにきた。あの苦味だ。遠慮がちな苦味がじわっと広がる。その瞬間を待って熱燗をぐいっと飲む。フキノトウの苦味は清酒によく合う。この楽しみがあるからこそ夢中で摘んでくる。

つぎに春の香りを満喫したのは5月3日。天ぷらにしたのはタケノコ、タラノメ、ユキノシタ、コンフリーの4種。買ったものはなにひとつとなく、すべてが自然からの贈り物だ。このなかでタケノコの天ぷらははじめて食べる。これがなかなかいける。もちろんアクを抜いたものを使う。

問題はコンフリーだ。以前は天ぷらにするとお菓子のようなサクサク感があって私は好きでよく食べた。ところが近年、コンフリーには毒性があるから食べてはいけないと厚生労働省のホームページは注意している。どうしようか。少ない分には影響ないだろうと若葉を10枚ほど食べた。やはりうまかった。国が食べないほうがいいよといっているのだから無理して食べることもないだろうが、うまいだけになかなか判断は難しい。


                 


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