30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

尾瀬:至仏山から笠ケ岳=速報その1

2007-10-25 | 登山



至仏山頂から尾瀬ケ原を俯瞰。燧ケ岳(右)と会津駒ケ岳(左)

きのう24日はかみさんと尾瀬の至仏山(2228㍍)と笠ケ岳(2058㍍)を登ってきた。かみさんが岩手山で左足首を骨折してから3カ月と20日余り。まだ足を引きずるが、どうにか山を歩けるように回復してきた。大げさに言えば、今回が復帰一回目の山行になる。かみさんは至仏山を歩いていないので「至仏山はどうか」と提案した。私はついでに笠ケ岳を歩きたい思いがあった。これまでの経験から尾瀬に行くなら、無理してでも平日で、天気がいい日を選んで行きたい。
狙い通りこの秋一番の天気になった。一片の雲もなく真っ青に晴れわたり、展望に心が浮き立つ思いであった。北には遠く雪の飯豊山を眺め、苗場山の後方にはこれまた雪の北アルプスが白銀を輝かせている。さらに武尊山の稜線の向こうに富士山が。いわんや…。ここまで書くと、山好きにはどんな景観が360度広がっていたのか容易に想像できるはずである。やや雨女気味のかみさんは絶好の秋晴れと大パノラマにいたく感激した様子だ。ただ、回復間もない足にはこのコースは負担が大きい。病み上がりには、ほんとうは至仏山の往復ぐらいが適当なのだが、笠ケ岳もあわせて登ってしまったのだからハードだったはずだ。半面、これで大丈夫と自信につながったのではないだろうか。
コースは鳩待峠から至仏山、そして笠ケ岳に登り鳩待峠に戻るというもの。登山口を7時40分出発し、戻ったのは17時5分だった。すでに闇が迫り薄暗くなっていた。

〔コースタイム〕
10月24日 鳩待峠7:40ー9:00オヤマ沢ー9:45小至仏山ー10:25至仏山11:15ー11:50小至仏山ー12:15笠ケ岳分岐ー13:05小笠ケ岳ー13:30片藤沼分岐ー13:40片藤沼ー14:05笠ケ岳14:20ー15:50オヤマ沢ー17:05鳩待峠


■24日の尾瀬情報
1、交通規制は解除され、マイカーで鳩待峠駐車場まで直接乗り入れることができる。駐車場にはすんなり駐車できた。平日の7時25分だというのに、すでに「もうこれだけ来ているのか」とつい声を出すほど四方は車で埋まり続々と登山者が出発して行く。
2、紅葉だが、今年は遅いとはいえすでに1000㍍から1200㍍辺りまで下りてきている。鳩待峠は標高1590㍍だからすでに葉が落ちて残っている葉も茶褐色だ。紅葉は鳩待峠までの途中で十分楽しむことができる。21日の那須岳は紅葉だがこちらは”"黄葉"だ。朝日を浴びて黄金色に輝いている。
3、鳩待峠で車から外に出ると思わず首をすくめるほどの寒さだ。手袋をする。登山道は霜、霜柱、水溜りは氷が張り、土は凍てついている。すっかり冬だ。至仏山は21日に初冠雪だというが、雪はまったく残っていなかった。
4、標高1980㍍の「オヤマ沢」の標柱前の水場は水流がわずかに見られるが、取水口から水を得ることはできなかった。
5、私は至仏山へは2001年以来だが、笠ケ岳は初めて。いい山だった。平日だというのに途中で12人にも出会った。リタイアした夫婦が多い。
6、笠ケ岳に取り付くと道は左右に分かれている。笠ケ岳へは左へトラバースして行く。頂上へはガレ場を行くのだが、特に問題はない。笠ケ岳の直下にある「片藤沼」。せっかくだから立ち寄った。水がきれいな小さな沼だ。水面の向こうに燧ケ岳。話の種にぜひ。
7、朝は寒かったが、日中は風もなく天気がよかったので快適だった。16時を過ぎる急に冷え込んできた。17時15分を過ぎると闇が深くなった。

▽鳩待峠のブナとダケカンバ。いまはこんな感じだ。







▽至仏山の頂上



至仏山頂からの眺めを燧ケ岳から始めて、時計と反対回り(北から西に)に見ていくことにしよう。

▽まずは北方面。至仏山頂から尾瀬ケ原を俯瞰。
右に燧ケ岳、左に会津駒ケ岳。燧ケ岳の右に21日登った那須岳、左に安達太良山を遠望できる。




▽平ケ岳。見た目も平だ。平日なのにカメラマンがずらり



▽越後三山。右から越後駒ケ岳、中ノ岳。
左に少し目を移すと八海山




▽西に目を転ずると、巻機山。どっしりと構えている



▽続いて遠くに火打山と妙高山。
苗場山の後ろに北アルプスは白銀に輝く




▽谷川岳、稜線の向こうにトマの耳がちょこんと顔をのぞかせている



▽続いて浅間山の噴煙を見てから、南には正面に武尊山。
右端に小さく剣が峰が見える。
そして武尊山の後ろに富士山が将棋の駒のように小さい




▽赤城山の山並みから東には皇海山



▽最後に日光連山。日光白根山の山容はいい。
稜線の向こうに男体山



ご覧のとおりのすばらしい山岳展望が続いた。
明日は笠ケ岳の様子を

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