Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

崩れた計算(7/2オランダ対ブラジル)

2010-07-03 22:20:50 | ワールドサッカー
ブラジルは今回のW杯は組織力で戦っているという話はマスコミ経由では聞いていましたが、映像では出来の悪かったポルトガル戦しか見ていないので、事実上初観戦になりました。その組織力が表に出たのはオランダの右ウイング、ロッベンに対する守備でした。

どうやら、ロッベンは右足でのシュートはあまり得意ではないようで、ブラジルの守備陣が左足のシュートコースを消しに行くと、ロッベンは内側にドリブルで切れ込んでブラジルDFの網に掛かってしまいます。逆に行けばフリーになれるのですが、ロッベンの癖を見抜いたブラジルが徹底的に相手のいいところを消しにいくサッカーを選択しました。

そうしながら、驚異的な長いスルーパスで先制点を得たことで、ブラジルの慎重さは輪がかかります。日本相手に華麗なサッカーをしたオランダが、ブラジルには何もさせてもらえない、そんな印象が時間とともに強くなった試合でした。

そのため、この試合が2-1でオランダの勝利に終わった事実には驚いています。確かに時間とともにサイドの運動量が落ち、オランダ得意のウイングサッカーが徐々に発揮できるようにはなってきましたが、同点ゴールのオウンゴールでブラジルのメンタル面が落ちたのかもしれません。

徹底的に相手のいいところを消しに行く、今回のブラジルサッカーは1-0が理想だったでしょう。そのシナリオが崩れたことで、逆転ゴールを食らい退場者まで出してしまう自滅で、最初から地味なサッカーを展開した強豪ブラジルがまさかの敗北という結果になりました。

この結果を受け、ドゥンガ監督は辞任を表明します。一見、大物監督候補が誰もがやりたい地位であるようなブラジル代表監督が、実は人気がなく、今回も監督経験のなかったドゥンガに任せざるを得なかったことはブラジルサッカー協会では問題になっているでしょう。

しかし、出てくれば常に優勝候補のブラジルは、次回の大会が地元開催で予選免除なので、今度こそ優勝が至上命題になるでしょう。どうやってチームを立て直すか、今度見る機会は日本代表も出場する来年の南米選手権でしょう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする