バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

イグアナス『Sin to Sin』

2014-07-17 | 音楽

僕のこよなく愛するルイジアナのルーツロックバンド、イグアナス。彼らの2012年発売のアルバムを少し前に入手しております。それがコレ!

Iguanas_sintosin

『Sin to Sin / THE IGUANAS』
彼らについてはこちら当ブログでの拙文をご参照下さい。

そんなに大好きなバンドの2012年のアルバムを最近入手?それには訳があります。
極めてマイナーでローカルな存在の彼らの情報というのは実はボーッとしていると気付かずに時が過ぎてしまったりするのですが…一応リリース後少しして気付いては、いました。
ただ!今回はいざネットで購入しようとすると配信オンリーだったのです。モノフェチ的な傾向もある自分としてはちょっとどうかなという感じだし…。バイユーで「新譜、ダウンロードしました!」っていうのも相当間抜けです。なにより配信って怖い!!(笑)
~最近は海外、特にアメリカのサイトではアナログLPもしくは配信というのが多くなってきて、CDが買えない場合も出てきました。携帯端末でソフトとして音楽を楽しむか、モノとして入手するならジャケが大きくて音も良いLPか、という2極化が進みCDは急速に中途半端な存在になりつつあるようです。近年新譜をアナログLPで購入すると、中からLPと一緒にコロリという感じでジャケットのないCDが出て来ることがあります。もちろん大袈裟に「LP&CD2枚組」なんて明記されていません。「CDはあくまで携帯端末に音源を取り込むためのもの」という考えに軽いショックを覚えます。
オマケCDが入っていない場合は、ダウンロードのパスワードが書かれた紙が封入されていたりします。凄い時代です。(日本ではまだそこまでいっていないようです)~

ところがCDがまったく作られていないかというとそうではありません。どうやらCDはLIVE会場での手売り用、として?作られているようです。まぁ物販スペースでパスワード書いた紙を売るわけにはいけませんしね。
そんなブツ、は本人たちのサイトで売っている場合も多いのですが…イグアナスのサイトからはニューオーリンズの素晴らしい!レコードショップ『ルイジアナミュージックファクトリー』のサイトへ誘導されてしまいます。
…送料高いなぁ。回避して、考えつく限りのネット上のショップを探しました。
しばらくしてUSアマゾンでブツを発見!送料もバッチリ。よし!いざ購入、となった時に最後のエンターキーを押すといきなり送料表示が6倍くらいに変換されて表示されました。このパターンは国外に出荷しませんと同義語です。流石に断念。
アメリカ国内のCDショップが並ぶ、日本アマゾンのマーケットプレイスへの出品もなし。もう配信で買うか…。と思いつつも放置してしまっていました。
そんなある日「そういえば時間が経って「手売り」も一段落したらネット上にブツが出ることあるよなぁ」と久しぶりに検索すると…なんと日本アマゾンにCD在庫有り!!即購入したというわけです。
…長文失礼しました。

そんな彼らの4年振りの新作。冒頭からビート感と音色に少し驚きます。この感じは少しジャムバンド的(あまりいい名称だとは思いませんね)??そんなマイナーチェインジ感といつもの色が混ざりあってとても良いです。3曲目には早くもガレージ的なクンビアナンバーが登場。スペイン語の曲の音作りも意欲的で、バーで演ってるサウンドというよりはスタジオで煮詰めたゴッタ煮感も強く。本来の軽さはそのままにロスロボス的?なミクスチャーボーダーミュージックの匂いを振りまいています。ラスト2曲のダークな音作りには(店で聴くには微妙でしたが)ラテンプレイボーイズを思い出したりしました。
あ!決してロスロボスフォロワー度か高い、と強調しているわけではありません。イグアナスはイグアナス。ニューオーリンズのクラブの香り漂う本作、少し地味目で沈んだムードが魅力的だった前作よりも好き、ですね。
意欲作です。