バイユー ゲイト 不定期日刊『南風』

ブルース、ソウルにニューオーリンズ!ソウルフルな音楽溢れる東京武蔵野の音楽呑み屋バイユーゲイトにまつわる日々のつれづれを

やっぱり、アーマでもう少し

2006-06-01 | 音楽
…6年振りということは、あのカトリーナ災害後初めての単独アルバムということです。タイトルは『After the Rain』。
これが並んでいるのをレコ屋で見て、素通り出来る人がいたとしたら…やはりナニか間違っていると言わざるをえません。

アーマ姉のステージは何度か観ていますが、やはり印象深いのがニューオーリンズでのライヴです。あの愛らしさには「いったい幾つなんだぁぁ」と驚かざるをえませんでした。そのアイドルっぷりは、いつしか、当時CATVで目にした事があった「森高千里」とダブってさえ見えたものです(笑)…要するに他に名前の浮かぶアイドル歌手がいなかっただけなのですが。。。
そして一転して、下品な野次(声援)をとばす客に厳しく注意する姿は頼れる姉御姿全開で、もう~♪スッカリ参ってしまったものでした。そのアーマさん、これまでジャケットでは可愛らしい女性という印象のたたずまいで写真におさまることが多かったのですが~今作は一瞬「え?」と思うようなオトナの(当たり前ですが)落ち着いた、重みのある姿です。この穏やかでかつ意志の強さの感じられる表情には、ドキリとさせられました。
内容も、しっとりと…ではありますが、もっと適切な言葉を探すと「重厚な」ソウルに満ちた力作です。歌声の持つ説得力にクラクラします。これまで、可愛いポップダンスチューンやしっとりと寄り添ってくる優しいバラードが魅力的だったのですが、今作は深くソウルフルに響いてきます。そう穏やかな強さが満載です。サウンドもアーマ姉の歌声に重なり、離れと自在なビート感でなかなかの好演。サニー・ランドレスもTooMuchの一歩手前で踏みとどまっていいプレイを聴かせてくれてます。バイユーでの反応も「…いいアルバムだね。。。」と染み入るような感じです。
購入をおすすめいたします。