記憶にしっかりと刻まれたあの日。2021年1月17日は大震災から26年を迎える祈りの日です。あの年に生まれた子供たちがもう26歳の青年になり、社会の中核を担いこれからの時代の屋台骨になっていく存在なのです。私たちはこの大震災を経験していくつかの大地震、そして東日本大震災へと連なるのですが、この四半世紀日本は大災害に見舞われてきました。
その多くは周期的に襲ってくる地震や津波、豪雨災害ですが、昨年はそれに加えて感染症の恐怖にも曝されています。世界で280万人以上がなくなり未だ収束の見通しの立たないパンデミック。国は大型予算を組んでこの難局を乗り切ろうとしていますが、感染は拡大の一途をたどっています。かつて経験したことのない感染症の脅威が私たちを分断させ脅かしています。今年の神戸市主催の「阪神・淡路大震災追悼式典」もこうした状況に合わせて規模が大幅に縮少され開かれました。「密」を避けるためです。集いの開かれる東遊園地には平成12年1月16日、慰霊と復興のモニュメントが建てられ、遺族やボランティアの要望も受け1.17希望の灯りも併設されています。東日本大震災にもここの灯りが分灯され祈りの象徴にもなっています。
希望の灯り碑文に記されている言葉に耳を傾けましょう「震災が奪ったもの 命 仕事 団欒 街並み 思い出 … たった1秒先が予見できない人間の限界 震災が残してくれたもの やさしさ 思いやり 絆 仲間 この灯りは 奪われた すべてのいのちと 生き残ったわたしたちの思いをむすびつなぐ」この碑文に刻まれた思いはパンデミックを生きる私たちになにを教えるのでしょうか。
集いに参加した市民からは「コロナというのは日常を奪ってしまうという意味で同じだと思う」と語っていました。
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