【全国有機農法連絡会 フォトニュース ブログ版】

有機野菜宅配の全国有機農法連絡会の農業、イベント、生産者のレポート、直営農場の様子など

飼料が高騰、いつまでもつか不安  “安心玉子 板垣鶏卵さん”

2007年09月12日 | やさいの生産者
 穀物相場が高騰しています。その直撃を受けているのが畜産の人たち。これまで幾度となく危機を跳ね返してきた板垣さんのところでも、飼料高騰のあおりは重く、じわじわと経営を圧迫しています。鳥インフルエンザから飼料高騰に至る現在
まで、業者の倒産は年を追う毎に増え、今年に入っての7月まではこれまで最多の13件にのぼっています。温暖化対策をトウモロコシなどの穀物燃料に置き換えようとしているアメリカの政策がその一因でもあります。
 板垣さんのところでも、飼料価格安定基金協会に加入し、高騰分の補填を受けているものの、その掛金も四半期ごとに上がっていき、このままでは立ち行かなくなるのではと危惧しています。鶏舎は寒河江市郊外の高台にあり、環境に恵まれ、早くから有機農業に力を注いできた父親の指導のもと、家族一丸となって安心安全の鶏卵生産に勤しんできました。安全な飼料の取り組みも早く、鶏舎設営から全てを自分たちでこなし、可能な限りコストを削減し、ヨーロッパ並みの安全基準を課して経営しています。今回の先の見えない飼料高騰は、これまで築いてきた基盤を危うくするほど大きいものです。

最新の画像もっと見る