無錫市 という場所はご存知ですか?
上海から128キロ、南京にも近い場所で、当社の製造工場がある場所です。
日本企業も多く進出していて、ソニー、パナソニック、シャープ、東芝など、そうそうたる企業が工場を持っているところです。
当社は日本向けビジネスのカスタマーサービスの一部をここで行っており、日本語がペラペラな中国人社員を10名ぐらい
雇用しているのですが、なぜ彼女らが日本語が話せるかと言うと、日本のこれらの企業が人材育成をしてくれたおかげなんですね~。
ところで無錫市は、私が想像していたのとは全然違う場所でした。
工業団地だと聞いてたので、私のイメージは茨城の地方都市にあるような工業団地だったのですが、来てみたら近未来都市みたいなことに
なっていてビックリ。
このエリアは新しく開発しているところです。ツインタワーは地上50階ぐらいありそうな堂々たるホテルですが、
見ての通り、歩いている人がいません。車の往来もあまりなく、異様な静けさ。一体ここには誰が泊まっているんだろう?
回りにはオフィスビルもたくさんありますが、そのほとんどがゴースト状態らしいです。
これから使う予定で建てているらしいですが、他人事ながら大丈夫なんだろうかと心配になりますよね。
日本人が感じる、「大丈夫?」という感覚を、中国人も感じているのかどうかは分かりませんが、少なくとも
政府のプロモーションは強気の一手で、あんぐりな内容でした。
その都市開発のPromotion ビデオは、派手な映像と音楽と強気のナレーションで無錫市の華々しい成功を描いたもの。
都市開発を加速し、工業団地、IT開発拠点(アジアのシリコンバレーを目指すらしい)、健康医療産業、教育産業、住宅開発、
リゾート開発等々を進めて、一大都市にしようとしているらしいです。
あまりの派手なプロモーションビデオに、あんぐり。文字通り、口を開けてボー然と見てしまいました。
この巨額投資、失敗したらどうするつもりなんだろう……、
ちっちゃな島国育ちの日本人には、末恐ろしく感じてしまったのですが、中国人の同僚たちは、
「全く政府はいつも too much promotion だからね~。こんなの一部の官僚が金儲けのためにやっているだけよ」
と意に介さない感じでした。
腹が据わっている!
近未来都市の開発が目覚ましい一方で、無錫市は大運河の周辺に古い城壁都市を持つ、観光都市でもあるようです。
そう言えば、無錫旅情 なんていう演歌があったけど、「太湖のほとり無錫の街へ」 とは どこの事だったのでしょうか?
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