(スペイン広場にて)
徐々に私の生活の中に、「和」が入ってきたのは、お茶のお稽古を再会し始めた3年前から。
米系の金融会社で7年間修行をし、日本人の奥ゆかしさなんていうものは、激しい競争に打ち勝つためには、百害あって一利なし。「言った者勝ち」「だめもとで言ってみる」という、とにかく「主張する」という傍若無人とも思えるカルチャーの中で、米系のやり方を身につけようと必死にもがいていたら、自分が何者かだんだんわからなくなってきてしまっていた。日本人としての価値観も否定しなければ生き残れないような環境から抜け、スイス系の会社に転職し、縁があってひろみさんに出会い、お茶のお稽古を再会したことから、日本文化に触れる機会が増えてきた。
今やお茶や着物は、私が日本人であることを再認識させてくれる大切なツールであり、外資系というボーダレスな環境で働く私にとっては、欧米の価値観と日本の価値観を繋ぐ、バランスボールのような役割を担っているような気がしている。
そして今回、縁あって、速川祐永 先生が主催する スペインマドリッドでの茶文化国際交流会に参加することになったのです。
茶文化国際交流という、強い使命感を感じてというより、美知子さんに、「国営放送が入るから、スペインの大富豪に見初められるチャンス大」とそそのかされて参加するという、不純な動機だったのですが、それでも気分は民間親善大使。
茶の湯を語るには、修行がまだまだ足りませんが、丁稚として日本の「和」の美しさと心をスペイン人にアピールしてきました。
それではお茶会の始まり始まり(続く)
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