孔 子

2013-10-25 15:33:07 | 日記

井上 靖著   新潮社刊

先日、普段は見ていない書棚の奥を引っ掻き回していて見付けたのが本書。取り出してみると、箱入りで帯封もきれいなまま。凡そ、買った本は読みきる筈なのに開いた形跡もない。奥付をみると、平成元年とある。きっと、読むべき本だと思い、最初の数頁で閉じたらしい。二十数年前の本だ。
というわけで、心を入れ替えて熟読しました。熟読して分かったことは、当時の私には読めなかった、というかかったるかったのだろう。本読みだと思っていた私には、ちょっとした事件だった。
読後感から言えば、今は井上靖が何故本書を書いたのだろか? 当時八十歳を超えていた筈だが…。朧げながら分かるような気もするのだが、確信には至っていない。あと十年してから再読しなければ、ならないのかな?
こういうことも、あるのですねぇ。