とうとうバイクで北米横断しちゃいました

2011-08-16 15:34:38 | 日記
国井律子著  産経新聞出版刊

タイトル通り、元気な女性の旅行譚。
但し、この手の旅行記と違う点が三つある。
ひとつはメカに強い(でも、アルコールに弱い)日本人の「ツレ」が同行していたこと。バイクで横断ということを考えると、必要だったのは分かる(しかし、彼が何に乗って同行したのかが書いていない。彼女と同じようにバイクなのか、それとも四輪駆動なのか。いざという時の修理を考えると、かなりの重装備でないといけないのでないかと思うが)。
もう一点は、日本人(彼女の場合は小学校や大学の同級生)と行く先々で会えたこと。尽々インターネットの威力を感じたが。つまり、この二点で分かるように彼女はこの旅行中日本語で通うせたということ。その代り、彼女は現地の人との交流はなかった(全くなかったとは思えないが)。よくありがちな、言葉に不自由して、人類共通のパントマイムで現地の人と交流し、知り合いを作ると言う話はない。お膳立てがいいという意味では、ベテランなのだろう。
第三点は、全ての経費の明細が記載されていること。直接経費だけでなく、バイクの改装費、船便代、保険費など全て記載されている。これは、特筆に価いする。
共感できたことが、ひとつある。バイクを降りるとジョギングしたいという衝動を抑え切れなかったという。まっ、程度は違うが新幹線に三時間も乗っていると、下車したら妙に自分の足で歩きたくなるのと同じか。