東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

久々の新幹線、初めてのN700系

2007-12-21 06:18:00 | 新幹線
往路:12月21日(金)
八王子 →新横浜:横浜線普通
新横浜 →京都 :のぞみ1号(EX早得グリーン)
京都  →
運賃:¥380+¥13,160

今年最後の大阪への出張は、3連休前の週末となった。

エクスプレス早得グリーン券今年を振り返って、ANAJALも飽きるほど乗って、実際飽きてきた。これ以上乗った所で、少しばかりのマイルが貯まる位の効果しかないので、今回くらいは、久しぶりにのぞみに乗ってみたくなってきた。どうせ乗るのならN700系、どうせ乗るならグリーン車である。

とは言っても、EXPRESS料金とは言え、グリーン料金をまともに払ってのるつもりなど、更々無い。

と、すれば、手は一つ。EXPRESS早得を利用するしかない。のぞみ1号 新横浜06時18分発はN700、これで決まりである。

八O子駅横浜線ホームのぞみ1号に乗るためには、八王子05時15分発の横浜線列車に乗車する必要がある。4時30分発の空港バスに比べると少しはマシだが、それでも夜中に発つのは辛い。

早足で駅に向かって、体を内側から温める。

JR八O子駅到着は5時10分。EXPRESS早得は、横浜市内発の乗車券とセットなので、八O子→長津田間のきっぷを買って、そそくさと電車に乗り込む。平日とは言え、冬の早朝、流石に空いている。

やはり、横浜線は暖房の利きが悪い。駅に着くたびに扉からの風で震え上がるので、コートで全身をカバーして、悴む手を暖めながらPCで仕事の準備をする。時折、睡魔が襲うのだが、ここで眠ってしまうと新幹線で眠れないし、第一、風邪をひいてしまいそうである。

新幹線乗り換え口次第に増える乗客の人いきれで、車内が暖まった頃に、新横浜到着。時刻は丁度6時。

ここで乗り換える多くの人の波に乗って、新幹線改札へと向かう。が、...なんと、駅構内が綺麗に改装されている。

但し、それほど、劇的に変わった訳では無い。待合い室内にあった弁当屋が外に出ている。そして、待合室は相変わらず狭い。6時過ぎでこの混雑ぶりである。

折角、改装するなら、のぞみ停車駅らしく、待合室を拡げるべきだろう。まぁ、労せず益が入ってくる田舎の大企業、JR東海の知恵はこの程度と言うことか。

狭い待合い室に空席を見つけて腰を下ろし、持参したスーパー(で昨夜購入した)弁当で朝食を済ませる。
のぞみ1号到着のアナウンスでホームに昇る。いよいよN700初体験である。と、言っても東京-大阪を毎週往復しているくせに旧700系ですら数えるほどしか乗ったことが無い。小生の異常行動を如実に物語っている?

齢を重ねても、初体験はワクワクするものだが、乗車した第一印象は、”落ち着いた雰囲気”という、一言に尽きる。特に、やや暗めの照明の影響が大きい。

それと、少し驚いたのは、朝2番ののぞみにもかかわらず、グリーン車の乗車率は高い。空席は数える程しか無い。と、言うことは一般席は推して知るべし。金曜日ということも一因かも知れないが。

幸い、小生の隣は空席だったので、少なくとも次の名古屋までは気兼ねなく過ごすことができる。
N700車内

N700のグリーン席。実の所、小生、旧700系のグリーン席は未体験なので、N700になってどうこう、と言うことは出来ないため、以下、300系グリーン席との比較なのだが、センターアームに埋め込まれたコンソールは航空機を真似たものだろう。
シートシート

その他、座席やフットレストといった機構は、一昔前の300系とそれほど大きくは変わっていないと思う。ただ、フットレストの位置が、高くなっているのは、小生の好みなのだが、従来同様、前席の下が詰まっているのはなんとかして欲しい。寝そべったまま、思いっきり伸びをすることが出来ない。それと、300系に比べて明らかに座面が堅い


座って仕事をする分には丁度良い堅さだと思うが、出張の疲れを癒すには堅すぎる。航空機で言うと、JALのスカイラックスシートと似たような堅さである。

尤も座席幅は、スカイラックスシートの方が断然広い。
コンソールフットレスト

とにかく、この程度の座席なら、正規運賃でグリーン車など乗る気など全くしない。EXPRESS早得なら、まぁ許せる範囲かな。と思う。

発車して、程なく、車掌さん(J○Lとは比べ物にならないくらい、高品質?なお姉さま)がやってきたので、慌ててきっぷを取り出そうとするが、何の事は無い。紙おしぼりを持ってきてくれただけであった。

たしか、紙おしぼりは車内販売のお姉さまが配っているものと思っていたのだが。

そして、トンネルをいくつか抜けたあたりで、同じお姉さまが、今度は検札にやってきた。物腰が非常に柔らかく、従来の車掌とはエライ違いである。この辺は流石にJR東海も良く研究している。のぞみ1号は博多行きだが、東京-九州間は、航空機に大きく水を空けられているから。

座席をリクライニングして、アイマスクと耳栓、そしてコートを纏い、漸く睡眠体制に入ろうとするが、ふと、外を見ると、綺麗に晴れた空に、富士山が見え隠れしている。眠るのを待って、暫しの間、車窓を眺めることにした。

トンネルを抜けるたびに、富士山が大きく見えるようになる。やはり、富士山は地上から見上げる姿が一番美しい。これだけは、どう転んでも新幹線の勝ちである。
富士山

その後、ウトウトと、名古屋まで過ごして、名古屋発車後は完全に熟睡。携帯のバイブレータで目が覚めると、既に大津付近まで来ていた。

航空機だと、本格的に眠る前に着陸してしまうのが常だが、乗車時間が長い新幹線だと、”2時間あるから丁度良い”のである。東京-大阪間だと、この点も航空機は叶わない。

京都到着そして、京都に到着。

N700グリーン席、程々に満足してのぞみから降りる。ホームでニコチン補給を済ませて、快速に乗り換えて在阪の事業場へ。まだ、8時過ぎなので、この分だと9時頃には出社できる。ここは航空機と引き分けか。

N700のぞみ、JALのFクラス。両者とも2007年のキーワードである。12月に入って両方を体験できた。

言うまでも無くサービスの差は比較にはならない。にもかかわらず、のぞみグリーン正規運賃≒Fクラス最安運賃と考えると、JR東海の殿様商売ぶりが見えてくる。

N700と言ったところで、さほど斬新性は無い。JALのFクラスに比べると、グリーン車もまぁこの程度かという感が否めない。例え、地上からの富士山が美しく映えても、座席で熟睡出来たとしても、余程の事が無い限り、来年も、新幹線を頻繁に利用することは無いと思う。

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