東京-大阪 単身赴任 旅物語

2003年10月1日から2012年9月30日まで経験した単身赴任。帰省旅行の思い出と、お得情報を綴っています。

ファーストクラス 東京→大阪 最高級の旅

2007-12-08 05:30:00 | JAL
往路:12月8日(土)
京王八O子→羽田空港 :空港バス
羽田空港 →伊丹空港 :JAL1**便(F)
伊丹空港 →あべの橋 :空港バス
天王寺  →     :阪和線快速
運賃:¥1,700+¥11,100+¥7,000+¥830

今週は、バーゲンチケットを予約している。

2ヶ月ちょっと前、先行予約の時は偶々会議中で、適当な便を予約する事が出来なかった。流石に、自分が報告している最中に内職することは不可能である。

昼休みに予約画面を開いた時には、既に、いつもの便は×。仕方が無いので、とりあえず、土曜日夕方の便を予約をしておいた。

言うまでも無く、バーゲンチケットは早い便に変更可能である。最悪でも朝一番の101便ならなんとかなるだろう。と気楽に構えていた。

しかし、現実には、空席待ちを入れても、種別AにはクラスJが、廻ってこない可能性がある。種別Sに勝って確実にチケットを変更するためには、空席待ちでは無く、朝一番にカウンターに行って空いている席を直ぐに確保した方が賢い。


結局、何時も通り、4時30分発の空港バスで羽田空港へ向かうことに。

到着後、自動チェックイン機で、所定の便のチェックインの後に、先週果たせなかった、ファーストクラスカウンターの様子を確認する。
JGCカウンターとファーストクラスカウンター

当たり前と言えばそれまでだが、やはりJGCカウンターが浸食されている。DPラウンジ入り口の隣がファーストクラスカウンター、JGCカウンターはその隣に追いやられている。係員の比率で言うと3:5位か?まぁ、これもJALの戦略。仕方が無いと言えばそれまでだが。

JGCカウンターに並んで、早い便への変更を申し出る時に、衝動的にある事が頭を擡げた。そして実行に移す。

”早い便に変更したいのですが、ファーストクラスに空きはありませんか?”
”本日は全て満席でございますが、お調べいたします...”
”*時30分の便でしたら、空席がございますが。”
”あっ、それでお願いします。”
”お支払いは如何いたしますか?”
”カードでお願いいたします。”


アップグレード成功クラスJからのアップグレードにも関わらず、GHのお姉さま、間違えて¥8,000引き落としてしまう。小生もうっかりサインしてしまう始末。慌てて訂正。お互い慣れていない事が露呈してしまう。

とまぁ、呆気なく、ファーストクラスを衝動買いしてしまった。+¥7,000はちょっと高かったかも知れない。と思っても、もう後の祭りである。おまけに、出発までかなり時間が空いてしまった。が、これも考えようによっては、リニューアルされたDPラウンジ体験のチャンスでもある。久しぶりのDPラウンジはちょっと楽しみ。

AMEX和朝食ファーストクラスでは、軽食が提供されるはずなのだが、やはり、いつもの新大和で朝食を頂く。今朝はそれほどほど混んではいないようである。このサービスもカウントダウン状態になってきた。今の間に充分味わっておかないと...。

ごちそう様でした。

DPラウンジ入口そして、待望の?DPラウンジへ。約3ヶ月ぶりである。

以前は、保安検査用のゲートはたしか1つだけだったと記憶しているが、今や2カ所に増えている。待ち時間を少しでも短くする配慮は嬉しい。

重厚な自動扉が開いて、通路からラウンジに入る。

DPラウンジ噂に聞く目隠し付き椅子の群れが中央部に備わっているのが目に付く。JALのホームページを見る限りでは、もっと一人一人のスペースに余裕があるように思えたのだが、実際は、密集という表現が相応しいと感じた。早速、空いている所を見つけて腰掛ける。

なるほど、目線はできるだけ合わないようには出来ている。そしてミニテーブル(スライド式)や電源もあるので、コーヒーを飲みながらパソコンを使うならこの席は便利そうではある。

DPラウンジ内部だが、しかし、先程に言ったように密集状態である。目隠しはあるが、隣との距離は近く気にはなる。おまけに、ドリンクバーが近く人通りが多い。

個人差はあるだろうが、小生は、落ち着かなかった。ごく短時間利用が前提ならこれでも良いが、ゆっくりとしたいなら、以前から利用していた隅っこの席の方が良さそうなので、そちらに場所を移す。

くるみパンとショコラを頂くそして、先程食べたばかりなのに、貧乏性を押さえきれず、DPラウンジのパンに手が伸びてしまう。パンのトレイの場所も移動している。返却口付近の壁際と言えば分かる人には分かるだろう。ショコラは美味しいが程々にしておかないと。

次第に、人が増えてきたこともあって、場所を変えることにした。

移動先は、サクララウンジ並びの窓のあるDPラウンジである。最初は、壁側の席しか確保できなかったが、20分もすると、窓側に空きが出たのでそちらに移る。

ここで、飲み物を頂きながら紀行文を作成、時々仕事をこなす。

そして、時折、窓の向こうに目を向けると、青い空と白い雲。そして赤い翼。寛ぎの一時である。日常の蟠りから暫し解放される。

バスでは少し眠りはしたが、睡眠時間が短かかったので少し眠くなってきた。ここでソファに凭れて眠ってしまうと、大変な事になりそうである。

搭乗開始時刻が迫ってきたので、荷物を片づけ、搭乗口へ向かう。

バーゲンチケット期間ではあるが、伊丹便はそれなりに乗客が多い。それでも早朝に比べると随分マシであるが。

小さなお子さま連れ、ご高齢の方々の優先搭乗に引き続き、DPメンバー&エメラルドの優先搭乗と思いきや、

”ファーストクラスのお客様の優先搭乗を開始します。ファーストクラスのお客様は,...”ときた。決して、ファーストクラス及びJMBダイヤモンド、JGCプレミア,...では無い。あくまで、ファーストクラスの優先搭乗なのである。

JALにしてみれば、優先順位は、
Fクラス乗客DPメンバー>JGCメンバー
なのだろう。

ブリッジあれっ? と思いながらも、小生含め、10人程度が、搭乗口を通過していく。もちろん、優先搭乗した全員がファーストクラスでは無い。殆どの人は、後ろの座席の方へ消えていった。JAL優先搭乗初体験、ちょっとの事ではあるが、ブリッジでの渋滞が無いと言うのは嬉しい。

早速機内へ入る。
ファーストクラス

この前、伊丹空港で見た展示物と同じシートが整然と並んでいるのが見え、その奥側に見慣れたクラスJシートが垣間見える。

シートの色こそ違え、キャビンの雰囲気としては旧JASのスーパーシートを彷彿させる。いずれにしても贅沢な作りである。

荷物を棚に上げて、腰を落ち着ける間もなく、CPさんがやってきて非常に丁重なご挨拶を受ける。そして、甲斐甲斐しくコートを預かっていただき、新聞を勧められたので、柄にもなく日経を貰っておく。因みに、優先搭乗したファーストクラスの乗客はたった3名であった。

お品書き静寂は一瞬で終わり、直ぐに一般搭乗が始まり、次から次へと乗客が小生の隣を通過していく。ANAのSSPの時もそうだったが、優先搭乗すると、間違いなく晒し者になる。その時、視線を遮るためにも新聞は必須である。

搭乗列が途絶えて暫くすると、CAさんが、予め機内食の注文を取りに来る。飛行時間が短いので、地上滞在中に伺っておかないと充分なサービスが出来ないためらしい。

小生は重箱弁当をお願いする。隣のお姉さまは重箱弁当と甘味も注文。ホームページには、”甘味類、もしくは重箱弁当”と記載されているのだが、両方注文してもOKの様である。それなら小生もと思ったが、注文取りに忙しいCAさんを呼び止めて、今更訂正する訳にはいかないし、...

当機は定刻に出発。

ファーストクラスのシートは、たとえリクライニングせずとも体を包み込むようにしっかりと支えてくれる。柔らか過ぎもせず、堅過ぎもせず丁度良い。この感触は、ANAのSSPや旧JASのスーパーシートの比では無い。もちろん新幹線や列車のグリーン席なども。

最上級の座り心地を、よくぞここまで研究し尽くした物である。

さて、ベルトサインが消えて暫くすると、CAさん達はギャレーに消えた。

そして、暫くすると、トレーに盛られた弁当と、みそ汁、お茶がやってきた。重箱弁当と言うからには、空弁のような弁当が(ANAのSSPの様に)配られるのかと思っていたが、キチンとしたスタイルで配膳されたのは予想外だった。
重箱弁当

京風の手鞠寿司と烏鰈の照り焼き。なかなか美味しい。腹はさほど減ってはいないけれども美味しく感じるのは、本当に味が良いからだろう。その他、和え物や出汁巻き等、全て美味しく頂いた。

昼食としてはちょっと物足りないな。と思っていた所へ、下膳にやってきたCAさんが、コーヒーか何かおもちしましょうか? と言ってくれたので、コーヒーとクロワッサンサンドイッチをお願いした。
クロワッサンと珈琲

こちらも美味しく頂く。

しかし、もう10分もすれば着陸態勢に入るので、正直言って、少し急いで胃袋に詰め込んだ。

ベルトサイン点灯。間もなく着陸である。預かって貰っていたコートが返却される。

羽田-伊丹間の水平飛行時間は30分ちょっとなので、14席分とは言え、CAさんは配膳に忙しく、見るからに大変そうであったが、それでも乗客に最善の礼を尽くす所、立派だと感心した。

折角のファーストクラス、たった1時間では勿体ない。せめてあと1時間はここに座っていたい気持ちは強いが、定刻に伊丹到着。

この時、初めて、客層を観察したが、スーツ姿のビジネスマン風の人が半分、もう半分はカジュアルな出で立ちであった。ペアで搭乗しているのは一組しか居なかったし、平均年齢も高めである。やはり、クラスJの客層とちょっと違う。

うーん良かった。満足感に浸って飛行機から降りる。

伊丹からは、空いている空港バスで天王寺へ。途中、阪神高速が事故で渋滞しているため、下の道に迂回するというハプニングがあったが、睡眠補充のためには、却って好都合だった。

天王寺からは、伊丹便で帰郷した時のお決まりのルートで阪和線快速に乗車し、自宅到着。東京-大阪、最高級の旅は終わった。

クラスJ+¥7,000、ANAのSSP+¥3,000。高いか安いかは人それぞれだろうが、小生にとってはそれだけの値打ちはあったように思われた。今だに、その余韻が残っている程である。

しがないサラリーマンにとっては、流石に、頻繁には乗れないが、それでも、年に何度かは勢いで乗ってしまいそうな気がしてならない。

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