ゆうやプロジェクト

瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその~。

学習障害のゆうやと共に

2011-01-23 01:11:53 | 日記
ゆうやがお腹の中にいる頃、私はいろいろ思いを巡らせていました。
こどもが生まれたら、どんな風に育てようかな?
いっしょに手をつないで動物園に行きたいな~。
公園デビューはいつ頃かな?
学校へ通うようになったら人並みに塾へ行ったり受験をしたりするのかな?

ドクターから「寝たきり」宣告を受けて、それらの夢は一瞬にして打ち砕かれましたー。
身体に障害を持って社会の中で生きていけるのでしょうか?

心中を考えていた時期から立ち直ったころ、少し心に余裕が出て来ました。
まわりを見渡すと、車椅子で会社勤めをされている方もいらっしゃいます。
身体に障害があっても、工場のラインで頑張っておられる方、コンピューター部門で能力を発揮されている方、様々な職種で活躍されておられます。

あきらめるのは早いと思いました。
しっかり学習して専門知識を身につけることができれば、なんとか生きて行けるにちがいないー。
そう信じていました。

ゆうやを受け入れてくれる幼稚園がなかった為、小学校に入るまで家庭で文字を学習することにしました。
私はゆうやに「あいうえお」から教えました。
ゆうやは、なかなか覚えられなかったのですが、小学校に入るまでにひらがなは読めるようになりました。

私は、学校へ行けば皆と一緒に学習できると思っていました。
でも、日に日に授業についていけなくなりました。
2年生になっても3年生になっても、1年生の1学期の内容から先へ進まないのです。

中学校に入る前にやっとカタカナを覚えることができました。
こんな具合ですから、教科書を読むことができません。
ゆうやだけ特別に授業を受けていました。

私は、いっしょに手をつないで動物園に行くことはできなかったけれど、人並みに学習することはできるのではないかと淡い夢を持っていたのですが、その夢も消え去りました。
漢字も読めない、計算もできない、こんな状態でどうやって生きていけるのでしょうか?
落胆とあきらめの日々が続きました。

私が癌宣告を受けてこの思いは一掃されました。

生きていることが素晴らしいと思いました。
命があることが有難いと思いました。
沢山の人に支えられて生きていられるのだと実感しました。

「ゆうやは、ゆうやらしく生きていけばいいのだ」と心から思えるようになりました。
ゆうやの寝息に心休まる今日このごろです。


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