瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその～。
ゆうやは映画館に行ったことがありませんでした。
音に敏感なゆうやは、映画館内に鳴り響く音に耐えられないかもしれないからです。
先日、作業所のイベントの１つとして映画鑑賞がありました。
今まで学校で映画鑑賞の行事がありましたが、体育館ですとか、地域の文化センターなどでの観賞でした。
初めての映画館、大丈夫かなあと思いつつ、ゆうやに尋ねてみました。
「映画館で映画を観てみる？」
「うん♪参加する～。」
そこで、私は恐る恐る申し込みをしました。
イヤーマフを持参すれば、なんとかなるかもしれません。
今週、ゆうやはいつもより早めに昼食を食べ、作業所の車に乗って映画館へと向かいました。
上映されるのは「ルパン三世 VS 名探偵コナン」です。
ああ、私も観たい～。
さて、いよいよ照明が落ち、映画が始まりました。
ゆうやは大きな音もイヤーマフの御蔭で大丈夫だったようです。
「映画、楽しかったよ♪あのね、隣の人が寝ていたよ。」
ゆうやは映画よりも隣の人の居眠りを熱心に観ていたようでした。
今回は肢体不自由者協会主催ですので、参加費は１００円でした。
このような行事がおこなわれることに、とても有り難く思います。
ゆうやもようやく映画館デビューできました。
これから余暇の過ごし方に幅が広がりそうです。
～お知らせ～
今夜、足こぎ車椅子がテレビで紹介される予定です。
放送予定は次のとおりです。
日 時：1月31日（金）23:30~23:58
番組名：日本テレビ「未来シアター」
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今週、金曜日に足こぎ車椅子がテレビで紹介されるそうです。
放送予定は次のとおりです。
日 時：1月31日（金）23:30~23:58
番組名：日本テレビ「未来シアター」
「未来シアター」は様々な分野で批判や失敗を恐れず、イノベーションを起こしている人々を革新者(かくしんもの)と呼び、彼らの生き様を番組が選んだ主題歌と共に紹介していく「一曲一人生」をコンセプトにした番組だそうです。
出演者は、羽鳥慎一さん、小山慶一郎(NEWS)さん、加藤シゲアキ(NEWS)さん、 ゲストは岡田圭右(ますだおかだ)さんとのことです。
今回、足こぎ車椅子とともに流れる曲は、Every Little Thingの「あたらしい日々」だそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=vLt2OAR5SKI
番組紹介ホームページでは、このように書かれています。
下半身の機能回復につながる足こぎ車いす誕生を支えた男の熱き想い×Every Little Thing「あたらしい日々」
まさにそう思います。
足こぎ車椅子が誕生するまでの経緯を何度映像で見ても感動します。
足こぎ車椅子Profhand(プロファンド）を誕生させた熱い方とお会いしたことがありますが、本当に優しくてあったかくて情熱的な紳士でいらっしゃいます。
その方の御蔭で、ゆうやは毎日、元気に過ごすことができています。
足こぎ車椅子との出会いは、ゆうやの人生を変えたと言っても過言ではありません。
足こぎ車椅子Profhand(プロファンド）は、いつもそばにいて励まし、支えてくれる有り難い存在です。
ゆうやの元気の源である足こぎ車椅子Profhand(プロファンド）がテレビで紹介されるのは、本当に嬉しいです。
１人でも多くの方が笑顔になれたらいいなと思います。
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ゆうやは休みの日になると、パソコンを楽しみます。
ゆうやはノートパソコンを使用しています。
中学生の時、特別支援学級の先生が熱心に指導してくださった御蔭で、ローマ字入力をすることができるようになりました。
人差し指でポチポチ入力していますが、その姿はまるでピアノを演奏しているように見えます。
とてもリズミカルにタッチしています。
You Tubeで音楽を聴いたり、電車のDVDを見たり、その日の予定をワードで入力したりー。
最近はメールもできるようになりました。
時々、中学校の恩師にメールをしています。
メールソフトの操作もだんだんと覚えてきました。
今、最もゆうやがはまっているのは、踊るポンポコリンの「なまりうた」です。
以前から踊るポンポコリンは大好きで入院中もずっと聴いていましたが、元旦にテレビで「なまりうた」を聞く機会があり、自分でもパソコンで聴いてみたいと思ったようです。
「お母さん、何て入力したらいいの？」
「『なまりうた おどるポンポコリン』って入力してごらん。」
「入力したよ～。」
「え～と、これだわ。朝倉さやさんが歌っているのよ。」
「あさくら さやさん？」
「そうそう。」
ゆうやは、嬉しそうに朝倉さやさんが歌う山形弁の踊るポンポコリンを聴きました。
山形県といえば花笠音頭を思い浮かべますが、ゆうやは花笠音頭も大好きです。
先日の作業所の新年会でも、花笠音頭をカラオケで歌ったぐらいです。
ゆうやは山形県に行ったことがありませんし、山形県のこともほとんど知りません。
知らずしていつの間にか山形県の歌に魅了されているようです。
パソコンやインターネットの御蔭で、不思議なゆうやの趣味が判明したのでした。
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ゆうやは今、とても楽しみにしていることがあります。
それは、おじいちゃんがもうすぐ作業所に来てくれることです。
お正月におじいちゃんの家に行った時、ゆうやはおじいちゃんに言いました。
「おじいちゃん、今度ボクが通っている作業所へ見に来てください。」
おじいちゃんは、お酒を飲みながら承諾してくださったそうです。
ゆうやはとても喜んで、その話を聞かせてくれました。
お正月休みも終わり、作業所が始まると、ゆうやは毎日おじいちゃんを待ちました。
「おじいちゃんは、今日は来てくれるかな？」
作業所から帰宅すると、ガッカリした表情で言いました。
「お母さん、おじいちゃんは今日は来てくれなかったよ。」
「でもね、ゆうや。おじいちゃんの家は遠いからねえ。」
毎日、こうしておじいちゃんを待っていたのですが、おじいちゃんはなかなか現れません。
ゆうやはだんだん苦悩してきました。
「おじいちゃんはいつになったら、来てくれるんだろう、、、。」
とうとう、ゆうやは夜も眠れなくなり、「おじいちゃんが来てくれないのなら、作業所に行かない。」とまで言い出しました。
あまりにゆうやが苦悩しているので、私はそのことをゆうやのパパのお姉さんに話しました。
ゆうやのパパのお姉さんがすぐにおじいちゃんの家に行って、尋ねてくれました。
おじいちゃんは、すっかりゆうやとの話を忘れていました。
「そんなこと、言ったかなあ～。」
おじいちゃんは「来週にでも行かせてもらうよ。」と言ってくれました。
ゆうやは大喜びです。
「おじいちゃんは、忘れていたんだね。いつ来てくれるのかなあ。楽しみだなあ。」
それ以来、ゆうやは元気に作業所へ通っています。
「もうすぐおじいちゃんが来てくれる♪」
ゆうやの心は今、とても弾んでいます～。
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ゆうやは、今、リハビリ病院に行っていません。
しばらくの間、お休みしています。
患者さんが多くて、先生の数が少ないので、こうした待機期間が生じるのは仕方がありません。
病院のリハビリがお休みの間、別の病院に行けたらいいのですが、それができないようです。
リハビリがお休みだからと言ってじっとしていては、身体がかたくなってしまいます。
そこで、私はジムへゆうやを連れて行くことにしました。
過去にも何度か障害者用のマシンを試したことがあったのですが、いずれもうまくできませんでした。
あの時はうまくできなかったけれど、もう１度挑戦しようと思いました。
１度や２度、失敗したからといって諦めてはいられません。
私はジムに電話をして相談しました。
「やってみましょう！」
スタッフの方も、とても協力的にお返事してくださいました。
当日、ゆうやもワクワクしていました。
「ジムへ行くよ♪」
ずらりと並んでいるマシンを順番に試しました。
最初、腕を鍛えるマシンに挑戦したのですが、とても上手にできました。
もちろん、ゆうやの身体を支えておく必要があるのですが、腕をあげたり下ろしたりできました。
また、背筋を腕を鍛えるマシンもうまくできました。
ゆうやのテンションも上がります♪
他にも立ち上がったり座ったりして太腿を鍛えるマシンも挑戦してみました。
これは、ゆうやの膝がマシンに当たらないように気をつけてあげると、うまくできました。
ゆうやは大満足です。
「ボク、これからジムに通います！」
さて、冬の間に身体を鍛えてムキムキになりましょうかね～。
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