特別支援学校へ行ってきました

昨日は、早々と第１回特別支援学校の同窓会がありました～。
というよりも、この春で特別支援学校から転出される先生方との交流会がありました。

ゆうやは事業所を休んで、朝から特別支援学校へ行きました。
卒業してまだ２週間ですが、とても久しぶりのように感じます。

ゆうやは先生方や友達と再開して、とても嬉しそうでした。

転出される先生方が順番に挨拶をされると、ゆうやも「先生、転勤されるの？」と尋ねていました。
転出される先生方とは、もう会えないのでしょうか。
ゆうやは、そこを確認したいようでした。

「先生、ぼくの事業所に来てくれるの？」
先生は、にこにこ笑って答えてくださいました。
「必ず、行くよ～。」

先生は、夏休みなどの休暇を利用して、卒業生の様子を見に行くつもりだとおっしゃっておられました。
なんと有り難いことでしょうか。

ゆうやは安心した様子でした。
「これでもうお別れ」となると、とても寂しいですが、またお会いできると思うとそれを励みに頑張ることができます。

それから、先生方が卒業生に何度もおっしゃったことは、
「ちゃんと事業所へ行くんだよ。」
「朝、時間通りに起きるんだぞ。寝坊しないようにー。」
「これからいろいろあると思うけれど、頑張って。」
など、卒業生達のこれからを案じて励ます言葉でした。

私は、先生方のお言葉を聞いて、安堵の気持ちになりました。
「いつでも相談に乗るよ。」
「学校はいつでも君たちに解放しています。いつでもいらっしゃい。」

温かい先生方の思いやりに包まれて、ゆうやたちは未来に向かって歩んで行きます。
その思いやりは、保護者の私達をも包んでくださっています。
私達も強力な後押しを頂いて、とても心強く思います。

また次回、皆で集まる日を楽しみに、明日から頑張ろうと思います。


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速い速い～

ゆうやは気を取り直して、再び事業所へ通っています。
辛くなったら避難場所へ行くことができるという思いがあり、再度挑戦することができるようになりました。

昨日、事業所から帰ってきて、ゆうやはすぐに足こぎ車椅子に乗りました。
いつものように、楽しそうにペダルを回し、大通りの方向へ進みました。

信号は青でした。
ゆうやはそのままスス～っと横断歩道を渡りました。

ちょうど大通りの中央で信号が赤になってしまったので、ペダルを回す足を止めました。
おや？
ゆうやの様子がなんだかいつもと違います。
もじもじしていますよ～。

あっ！
トイレに行きたいようです。
それも、緊急です！

信号が青になった途端、ゆうやは猛烈に速くペダルを回し始めました。
私はその後ろ姿を見て、目を丸くしました。

とにかくもの凄いスピードなのです。
私はゆうやの車椅子を押しながら後を歩いていたのですが、走らなければついていけなくなりました。

今までゆうやが足こぎ車椅子に乗っているとき、私が走ったことはありませんでした。
比較的ゆっくり歩いてちょうどのスピードだったのです。

なんという速さでしょうか。

ゆうやは猛スピードで駅に到着しました。
急いで車椅子に乗り換えて駅のトイレに駆け込みました。

無事、間に合ったようです。

それにしても驚きました。
ゆうやはあんなに速くペダルを回すことができたのですね。

私も驚きましたが、きっとゆうや本人も驚いたと思います。
何が功を奏するか分からないものですね。


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聴覚過敏対策

昨日、朝からゆうやは大暴れしました。

「事業所へ行きたくない！行きたくない！」と叫び続けていました。
ゆうやのパパも私も、ゆうやをトイレに連れて行くのに一苦労しました。

ベッドからトイレに行くまでも時間がかかりましたが、トイレから出るのも時間がかかりました。
朝のトイレを済ませるのに、なんと所要時間は結局１時間半！

ゆうやのパパも私もぐったり疲れ果ててしまいました。

なんとか食事と着替えを済ませて、私はゆうやと一緒に事業所へ向かいました。
到着してすぐに、私はサービス責任者の方と簡単に打ち合わせをしました。

その後、スタッフの方とゆうやも交えて隣の事業所の会議室へ行きました。
そこは、とても静かな場所でしたので、ゆうやも落ち着いて話ができました。

ゆうやは辛い自分の気持ちをきちんと話せました。
そして避難場所が欲しいことも言えました。

サービス責任者の方はじっくりゆうやの話を聞いてくださったあと、「今、使っているこの会議室を避難場所にするのはどうですか？」と提案してくださいました。
それまで、顔を曇らせていたゆうやの顔が、晴れてきました。
「この会議室を？」
「そうです。この会議室なら大丈夫ですか？」
「はい。大丈夫です。」

ゆうやはとても嬉しそうでした。

皆と一緒に活動するときは、耳栓やイヤーマフ、携帯ラジオなどを使うことになりました。
ゆうやも納得した様子でした。

話し合いのあと、私は帰宅したのですが、その後ゆうやは殆どの時間をその会議室で過ごしたそうです。

事業所のスタッフの方々も私も、同じ思いでゆうやを見守っています。
少しずつ慣れていって、皆と活動する時間を増やしていけたらいいなと思っています。


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こんな時に限って

昨日の朝、ゆうやを励まして事業所へと送り出しました。

ゆうやを迎えに来てくださった職員の方にも、聴覚過敏の障害特性について再度お話させて頂きました。
ゆうやも安心して事業所へ向かいました。

午後からゆうやがトイレに行ったときのことです。

トイレでは、イヤーマフを装着していると介護がし辛いので、イヤーマフを外しています。
ゆうやがイヤーマフを外したちょうどその時、トイレに大声を出す利用者が入って来たそうです。

「わー！」

ゆうやは驚いて、トイレで跳ね飛んだそうです。
よりによって、イヤーマフを外しているときに、遭遇してしまいました。

その後からは、ゆうやは暗い表情でずっと沈んでいたそうです。

大声を出す人から離れたいと希望したそうですが、スタッフの方はゆうやの意図が分からず、「それはできない。」と返事されたそうです。
ゆうやは余計に落ち込んでしまいました。

帰宅してからも、ゆうやは苦悩している様子でした。
「事業所に行かなければならない。でも、辛い。行きたくない。」

夕食時、ゆうやは私に言いました。
「お母さん、ぼく、事業所やめたい。」

え～？！
そんな～。

そこで、わたしはサービス責任者の方に電話をしました。
すると、職員全員にゆうやの障害特性が伝わっていなかったのかもしれないと、謝ってくださいました。
そして、早速、対策を立てる為に、私も含めて本人も一緒に事業所で話し合いをすることになりました。

ゆうやはもう社会人です。
自立に向けて私もサポートをしますが、そのサポートを少しずつ減らしていきたいと思います。

自分で自分の意志を伝えることができるようになれたらと思います。
ゆうやは話し合いの場で、なんと発言をするのでしょうか。


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大きな声が辛いよ～

昨日、ゆうやは事業所から帰ってきて、とても沈んでいました。

めずらしく、全くおしゃべりをしません。
顔の表情も暗く、何かじっと考え込んでいました。

「どうしたの？」と尋ねても、「う～ん。」と言うだけです。
いったい何があったのでしょうか？

電車に乗りに外出している間も、ずっと静かだったそうです。
入浴後、再度「どうしたの？」と尋ねてもきちんとした返事が返ってきませんでした。

ヘルパーさん達が帰られて私と２人になったとき、ようやくゆうやはポツポツ話し始めました。

「今日ね、大きな声を出す人がいて、僕はとてもびっくりしたんだ。」
「そうだったの。」
「お母さん、ぼく、明日、休んでいい？」

ええ～？！
休む～？！

その後、私は、ゆうやにじっくり話をしました。

学校を卒業して社会人になったのだから、そうそう簡単に休んではいけないこと。
もしも大きい声を出す人がいて辛い思いをするなら、対策を立てると大丈夫なこと。

例えば、違う部屋に移動するとか、ラジオをイヤホンで聞くとかー。

するとゆうやの顔がぱ～っと明るくなってきました。

ゆうやも、社会人になったのだからそう簡単に休んではいけないことを分かっていました。
だからゆうやなりに、とても苦悩していたのでした。

今朝は事業所のスタッフの方に、ゆうやの障害特性と対策について改めて話をしました。
事業所の方も、そこまでとは思っておられなかったようで、朝は早速、イヤーマフを装着してくださることになりました。

頑張って、ゆうや。
大人になったら、簡単に逃げたらだめなんだよ。

私は心の中で応援しながら、ゆうやを見送りました。

ゆうやの社会人生活は始まったばかりです。
課題はこれからまだまだ出てくると思いますが、しっかり取り組んでいきたいと思います。


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