右半身が硬くなっているよ

昨日、ゆうやはジムへ行きました。

ジムでは、いろいろな運動に取り組んでいます。
家ではできないことばかりで、毎回、とても貴重な時間を過ごすことができています。

そのうちの１つが、床にマットを敷いて、その上で寝返りの練習をすることです。
両足をバタバタ動かして思いっきり床を蹴り、その勢いで寝返りを打つという運動なのですが、少し補助を入れてうまくいくときもありますが、全くできないときもあります。

昨日は、左向きへの寝返りが全くできませんでした。
何度挑戦しても難しく、補助を入れてもできませんでした。

夕方、訪問リハビリの先生にゆうやの身体をチェックして頂くと、右半身が硬くなっていると教えてくださいました。
なぜ右半身だけ硬くなっているのか不思議でした。

先生といろいろ話をしているうちに、原因がわかってきました。
ゆうやは夜、ベッドで寝る時に、いつも左向きになっています。

先生は「横向きになった時に、下側の筋肉が緩み、上側の筋肉が緊張します。」と教えてくださいました。
ゆうやは夜間、何度も寝返りを要求しますが、左向きになっている時間がとても長いです。
その結果、左半身の筋肉は緩むけれど、右半身の筋肉は緊張することになるそうです。

ベッドが狭くて、右向きに寝返りをした時に完全に右半身を下にできず、ほぼ上を向いた状態になることが多いので、余計に右半身が緊張したままになっていると思います。
ベッドには、ゆうやがゴロンゴロン寝返りできるスペースがないのでした。

ゆうやの右半身を完全に下にするためには、ゆうやの体の向きを変えながらゆうやの体全体を私の方に引き込む必要があります。
それはとても重くて夜中に何度もしていると、寝ているのか運動をしているのかわからない状態になり、朝起きてぐったり疲れているという具合になります。

ベッド幅がもっとあればいいのですが〜。
何か工夫してゆうやの右半身も緩めることができるように考えようと思います。


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最後の診察

今日は、ゆうやは朝から病院へ行きました。

悪性リンパ腫の治療を受けていた病院で、先週血液検査を受けました。
今日は、血液内科の診察を受けてその結果を聞きました。

腫瘍マーカーはお蔭様で動いていませんでした。
脂肪肝がちょっと気になるところでした。

今年に入ってから皮膚からの細菌感染を１０回以上していることを伝えると、ドクターは「抗がん剤治療を沢山しましたから、免疫が下がっているのかもしれませんね。」とおっしゃいました。

とにかく睡眠をしっかり摂るようにと言って頂きました。
ちょうど昨夜、ほとんど寝ておらず、ゆうやにそう言って頂くことができて良かったです。

次に整形外科を受診しました。
悪性リンパ腫が骨盤を突き破って骨が溶けていた部分も、ほとんど元の形に戻っています。

ドクターは「本当に良かったね。整形外科はもう定期受診しなくても良いですよ。」と笑顔で言ってくださいました。
整形外科のドクターは、続けて「来年の春で病院を辞することになりました。」とおっしゃいました。

この病院にゆうやを受け入れてくださったのも、病気を突き止めてくださったのも、整形外科のドクターでした。
治療を血液内科で受けることが決まった後、血液内科の看護師さんに「ゆうやくんをよろしくお願いします。」と頭を下げてくださいました。

入院中も、頻繁に病室に様子を見に来てくださいました。
穏やかな笑顔を絶やさず、とても紳士的なドクターでした。

「今日が最後の診察です。」というドクターからのお言葉を聞いた時に、心の奥から感謝が溢れてきました。
「先生のおかげでゆうやは助かることができました。本当に有難うございます。」と私は感謝の思いを伝えました。

このような簡単な言葉では感謝を言い表すことができませんが、これ以上何か言うと涙が溢れてきそうでした。
ゆうやは「もう最後なの？先生は辞められるの？」と、突然のことに戸惑っていました。

何年もの間、本当にお世話になりました。
ゆうやが今、笑顔でいられることに改めて感謝をし、病院を後にしました。


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褒め言葉

今年に入ってから、ゆうやの発言に少し変化が見られるようになりました。

先日、妹が会社帰りに我が家に寄った時のことです。
「今日もお仕事、お疲れ様でした。」と、ゆうやが妹を労っていました。

あら？
ゆうやもこういうことが言えるようになったのですね。

ゆうやは、私の妹のことを自分の妹のように思っているのですが、
「ちゃんと食べないとダメだよ。」
などとお兄ちゃん気取りで言うことがあります。

最近は、妹が喜ぶような言葉が多くなってきました。
「その服、すてきだね。よく似合っているよ。」
「今の笑顔、とても可愛いね。」
「とても美人だと思うよ。」
などと褒め言葉を連発しています。

今までは自分のことや自分が関心のある話題ばかりでしたが、最近こうして相手のことを話題にするようになりました。
ゆうやの中で視点が広がったのかもしれません。

特にゆうやが相手を積極的に褒めるというのは、今までなかったことでした。
日頃の人間関係や、様々な経験が脳に良い影響を与えているのだと思います。

私の妹には、いろいろなことを話しやすいようで、ある時は友人のような会話をしています。
２人の会話を聞いていると、脳に障害がある人とは思えないごくごく普通の会話ができている時があります。

相変わらず人のモノマネばかりしていますが、自分で考えて言葉を紡ぎ出す喜びも感じ始めているのかもしれません。
ゆうやはいつまでも幼児のような部分が残っていますが、ちゃんと成長できているんだなあと思い、嬉しくなりました。


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殺菌成分もいろいろ

ゆうやは入浴時、ティーツリー入りボディソープを使用しています。

頭も顔も体も全身、ティーツリー入りボディソープで洗っていましたが、ちょっと問題が起きてきました。
浴室から出てきてすぐに「頭がかゆい〜！」と訴えるようになりました。

そこで、ピロクトンオラミン成分が入ったシャンプーを使いますと、頭のかゆみがなくなったようです。
痒みというのは、なかなか辛いものがありますので、良かった良かった〜。

と安心していましたら、今度は陰部に痛みを訴え始めました。
最初のうちは、尿によるかぶれかと思い、薬を塗っていました。

が、毎晩訴えますので、もしかしたらティーツリー入りボディソープが原因かもしれないと気づきました。
陰部の皮膚は薄いので、ティーツリーの刺激が強すぎたのかもしれません。

刺激の弱いオリーブ入り石鹸を用意し、陰部のみこの石鹸で洗ってみることにしました。
２〜３日使用したある夜、ゆうやは陰部に強い痛みを訴えました。

「痛たたた〜！」
おかしいなあと思って、ゆうやの痛みを訴える部分を見ると、毛嚢炎を起こしていました。

なんと、刺激が弱い石鹸では細菌感染を起こしていたのです。
あらまあ〜。

すぐに抗生剤入り軟膏を塗って対処すると、翌日にはかなり良くなっていました。
ティーツリーは殺菌作用がある植物なのですが、刺激もそれなりにあります。

はて、困りました。
陰部を何で洗いましょうか。

ヘルパーさんと相談し、「第一三共のヘルスケア クリアレックスWi」を使用することにしました。
「殺菌成分イソプロピルメチルフェノール配合」
「消炎成分としてグリチルリチン酸ジカリウムを配合」
と書かれています。
低刺激性の殺菌洗浄料ということですので、これなら大丈夫でしょうか。

今年は１０回以上も細菌感染して皮膚のトラブルが起きています。
ゆうやは皮膚が弱いからなのか、それとも抗がん剤の使用で免疫が下がっているからなのかー。

殺菌成分も合うものと合わないものがありますので、いろいろ試すしかありませんね〜。
なかなか手のかかるゆうやなのでした。


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新しいシャワーチェア

先日、シャワーチェアを注文しました。

古いシャワーチェアは、粗大ゴミとして出すことにー。
回収費用は４００円です。
椅子が回転しなければ２００円で、回転すると４００円なのだそうです。

ゆうやは、４５度ずつ回転するシャワーチェアを使用しています。
浴槽に入る時に座面が回転すると、介助がとても楽になります。

さて、新しいシャワーチェアがやってきました。
以前はオレンジ色でしたが、今回はブルーです。

同じメーカーのものを注文しましたが、変化している部分もありました。
なんと回転式なのに、折りたためるようになっていました。

背もたれの高さが低くなっていることは、ゆうやにとってちょっと問題でした。
実際座ってみると、私でも不安定に感じます。

リハビリの先生に相談し、座面の高さを調整することになりました。
以前より座面の高さを少し低くすると、ゆうやの姿勢も随分安定しました。

良かったと感じたのは、座面や背もたれのクッションが柔らかくなっていることです。
とても柔らかいので、長く座っていてもお尻が痛くならないと思います。

また、掃除がしやすくなっているのも嬉しいところです。

本体にはめ込むための、クッション側に取り付けてあった突起が、以前はすぐにポロリと取れてしまい、困っていました。
突起とクッションをくっつけるには特殊な糊が必要なのですが、その度に東急ハンズに走っていました。
掃除をする際、クッションを取り外すときにとても気を遣う必要がありました。

今回のは突起がクッションと一体化していますので、掃除する際にパッと外しても突起が取れてしまう心配がありません。
改善されていてとても有難いです。
背もたれクッションだけでも交換すると、４０００円かかっていましたのでー。

新しいシャワーチェアで、ゆうやも私もニコニコなのでした。



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