瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその～。
ゆうやは成長とともに、身体が硬くなってきています。
こどもの頃は、膝もまっすぐに伸びましたし、肘も自由に曲げたり伸ばしたりすることができました。
けれど、中学生の頃から少しずつ膝が曲がり始めました。
どうしても伸び切らないのです。
ドクターからは、骨の成長に筋がついていけないからと言われました。
通常、健康なこどもたちは運動によって筋肉が発達しますが、ゆうやのように車椅子にじっと座っていると筋肉が衰えてしまいます。
それで膝や肘が曲がってくるのだそうです。
けれど、このまま放っておいたら、着替えをすることも難しくなってしまいます。
今でも長袖の服を着るのに時間がかかりますし、工夫が必要です。
足こぎ車椅子に乗るようになり、ゆうやの膝が少し伸びてきました。
毎日の継続によって、膝の縮みは防止することができると思います。
問題は肘です。
作業所で腕を動かしていますが、やはり限度があります。
先日から夜、寝る前にゆうやの肘の運動に力を入れていますが、少しずつ効果が出始めています。
気持ちを込めて一生懸命肘の運動をしていましたら、ほんの少しですが、肘が伸びるようになりました。
昨日の夜は、いつもよりもよく伸びて、とても嬉しく思いました。
諦めないでこれからも毎日、続けていこうと思います。
愛情を込めて、ゆっくりじっくり〜。
焦らずじわ〜っと♪
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今週、ゆうやは作業所で１１月のカレンダー作りをしました。
実りの秋、紅葉の秋ということで私もカレンダーを楽しみにしていました。
なんだか妙な色合いに仕上がったようですね。
ちょうど今、作業所では大学から研修生が来ているそうです。
ゆうやは研修生の方と一緒に色塗りに取り組みました。
手を持ってもらって塗ったり、研修生の方が塗ってくださったりー。
ゆうやが自分１人で塗ったところは、ミカンと絵の下の部分の赤色と紫色だと思います。
「ボク、自分で塗ったよ♪」とゆうやは、嬉しそうに話していました。
少しでも手を使う機会があることは、有り難く思います。
１１月になると、すっかり冷え込んでくることでしょう。
ゆうやもパーカーやジャケットで冷えの対応をしようと思います。
今年もあと２ヶ月と少しになりました。
寒くなっても毎日、足こぎ車椅子に乗って頑張ろうと思います。
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ゆうやは、幼い頃から寝返りができませんでした。
なんとか寝返りができないものかと、毎日リハビリに取り組んでみたのですが、ゆうやにとって寝返りはそう簡単にできるものではなさそうでした。
がんばれがんばれと声援を送り、ゆうやのお尻や腰を押していました。
中学校に入ると、特別支援学級の先生が熱心にリハビリをしてくださいました。
毎日ゆうやを後ろから抱えてスクワットを８０回もしてくださいました。
体育の時間には、皆が運動をしている間、ゆうやにはマット運動をさせてくださいました。
さあ、ゴロゴロ転がってごらん。
ゆうやは、一生懸命取り組み、とうとうマットでゴロンと寝返りをすることができました。
すごい！すごい！
やった〜！
ところが、高校２年生の時に頸椎損傷をしてしまい、寝返りが全くできなくなってしまいました。
せっかく頑張って奇跡的にできるようになっていましたのに、、、。
悪性リンパ腫にもなり、体力がぐんと落ちてしまいましたが、私達は諦めていませんでした。
毎日足こぎ車椅子に乗り、少しずつ足腰を鍛えています。
最近、また寝返りの練習を始めようと思い立ち、ゆうやに言いました。
「ゆうや、寝返りしてみてごらん。」
「できないよ。」
「前、できたでしょ。頑張ってみようよ。」
ゆうやは、少し取り組んでみたけれど、身体がびくとも動かないことにガッカリしていました。
「ダメだ。できない。」
ゆうやはやる気をなくしていたのですが、「大好きなヘルパーさんに頑張っているところを見て頂こうよ。」と声かけすると、瞳がキラリと光りました。
「頑張る〜！」
そうしてゆうやはその日から、寝返りの練習に取り組んでいるのでした。
寝返りゴロゴロできるように、頑張りましょう！
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先週の金曜日、ゆうやは頸椎損傷フォロー診察を受けました。
朝から電車を乗り継いで、病院へ向かいました。
ゆうやの楽しみは、病院の近くにあるスーパーでお弁当を買うことです。
どれにしようかな〜と、ゆうやが選んだのは唐揚げの黒酢あんかけ弁当でした。
病院で受付を済ませてから、休憩コーナーでお弁当を食べました。
「今日も待ち時間が長いのかなあー。」
診察を受けるまで、結局２時間以上待ちました。
名前を呼ばれて診察室に入ったのが午後２時過ぎでした。
作業所の車に乗る時にソフトコルセットを装着していることを報告すると、先生は「それはいいですね。」と言ってくださいました。
ゆうやは、足がピョーンと跳ね上がってしまうことを相談しました。
移乗中に足が上がってしまうと介護者に迷惑がかかってしまうので、ゆうやは悩んでいました。
先生は「それは原始反射かもしれないですね。赤ちゃんの頃には誰でもあって、普通は大人になると消えるんですよ。それが残っているのでしょうね。」とおっしゃいました。
なるほど、ではゆうやが赤ちゃんのようにフニャフニャ甘えるのを止めたら少しは身体も大人になるかもしれないですね。
ゆうやはそれを聞いて「大人になるのは無理です！ボクは甘えん坊さんなんです！」と先生に訴えていました。
先生は「あははは〜。」と、笑っておられました。
冗談はさておき、ゆうやの身体にはまだ原始反射が強く残っているようです。
いずれにしても、リハビリはしっかり頑張らなければなりません。
帰り道、ゆうやは「今度はハンバーグ弁当を食べたいな。」と言っていました。
お弁当で始まってお弁当の話で終わった診察でした。
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ゆうやは、毎日、足こぎ車椅子に乗っています。
今朝も作業所に行く前に、足こぎ車椅子に乗りました。
最近は朝の気温が低くなり、快適に乗ることができています。
ゆうやが足こぎ車椅子に乗る度に、不思議に思うことがあります。
毎日、足こぎ車椅子に乗っているとだんだんとペダルを回すことにも慣れ、スピードが上がるのではないかと思うのですが、それがそうでもないのです。
先日は、もの凄い勢いでペダルを回して速く進みました。
いつものコースより余分に走行しても、作業所の車が到着するまで時間がありました。
「作業所の車はまだかな？今日は車、遅いね。」
ゆうやは自分が速くペダルを回したために、時間に余裕ができたことを認識していない様子でした。
別の日には、ゆっくりゆっくりペダルを回し、遅々として前へ進みませんでした。
あまりにゆっくりペダルを回し過ぎて、いつものコースの半分ぐらい進んだところで作業所の車が到着しました。
ゆうやはそこから慌ててペダルを速く回し、作業所の車のところまで急いでいました。
な〜んだ、速く回せるじゃないですか〜。
どうしてこんなに速い日と遅い日とあるのかなあと、私は不思議に思っていました。
そして、今朝、ある法則に気付きました。
付き添う人がせっかちな性格の場合は、ゆうやはゆっくりペダルを回しているような気がします。
また、付き添う人が穏やかなゆったりした性格の場合には、ゆうやは非常に急いでペダルを回しているような、、、。
思い返せば、ほぼこの法則に当てはまっているではありませんか。
なんだか可笑しくなりました。
これからゆうやには、いつでも速く回せるように指導していこうと思います。
明日のスピードはいかに〜。
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