ゆうやはお地蔵さん！？

ゆうやの心は純粋です。
悲しんだり、悲観したり、悩むことはありますが、ねたみ、そねみ、恨み、怒りなどの気持ちが全くありません。

嫌いな人もいません。
大きな声に驚いたり、怒っている人の気持ちを怖がることはあります。
でも、決してその人自身を嫌いになるわけではないのです。

そして、目の前のことに一生懸命頑張るという性格でもあるので、「なまける」という考えもありません。
日々、一生懸命頑張る中で、名誉を求めたり、世間体を気にすることもありません。
ひたすら、努力を続けて行くのみです。

「目は心の鏡」とよく言われますが、そうしたゆうやの心がゆうやの瞳に表れているのか、目がとても澄んでいます。

また、ゆうやの耳はゆうやパパに似ていてとても大きいです。
よく、「福耳ですね。」と言われます。

ある日の事、ゆうやといつものように電車に乗りに行きました。
私達がエレベーターに乗り込んだとき、１人の老婦人が乗って来られました。
その老婦人は、ゆうやの顔を見て非常に驚かれました。

「まあ！なんてきれいな目をしているのでしょう！」
老婦人は、ぽろぽろ涙を流し始めました。
「どうかこの子を拝ませてください。」
「え？」
「ああ、きれいな目を見せて頂いて有り難うございます。」
そう言ってゆうやに向かって手を合わせ、拝み始めました。

私達が戸惑っているうちに老婦人は、「拝ませて頂いて有難うございます。有り難う御座います。」と、涙をふきながら、エレベーターを降りて行かれました。
私もゆうやも呆然として老婦人の後ろ姿を見送っていました。

最近、ヘルパーさんと一緒に電車に乗りに出かけたときのことです。
１人の老婦人が近寄って来て、「いい耳ですね～。拝ませてください。」と言われ、ゆうやを拝み始めたそうです。
ヘルパーさんは、とても驚いたそうです。

老婦人方は、車椅子に乗ったゆうやを外見で差別することなく、ゆうやの心を見てくださったのかもしれません。
それにしても、ゆうやを拝むなんて驚きです。

ゆうやは、頭は丸刈りで首に小さなタオルをかけています。
私も以前から思っていましたが、ゆうやはお地蔵さんに似ているのでしたー。


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