脳梗塞で車椅子生活になった父

昨晩からとても冷え込んでいます。
冷気の中で思い出すことがあります。
それは、10年ほど前のちょうど今頃のことでした。

私の父は、ゆうやをお風呂に入れることをとても楽しみにしていました。
ゆうやが幼い頃は、実家に帰った時には、必ず入浴させてくれていました。
だんだんゆうやが大きくなるに従い、父は自分の身体を鍛え始めました。
腹筋運動をしたり、スクワットをしたり、レース用の自転車に乗って坂を昇ったりと、日々、トレーニングをして筋力アップをしていました。

実家は30分ほど自転車に乗れば山に到着します。
父は毎朝、まだ暗い頃から自転車で山の昇り坂に挑戦していました。
そして、1月６日、父の誕生日でした。
その日はとても冷え込んだのですが、いつものように父は、自転車に乗って１人山へ向かいました。

帰宅した父は、あちこち傷だらけで、ふらふらになって帰って来ました。
山に到着してから帰ろうと思ったのですが、足がもつれてうまくペダルを回せなくなったそうなのです。
何度も転倒しながらなんとか帰宅した父の口元からは、唾液が流れ落ちました。

寒さのせいでしょうか、父は山道で脳梗塞を起こしていたのです。
その後、幾分回復し、足のもつれはなくなったのですが、手指での細かい作業ができなくなってしまいました。

ワイシャツのボタンがなかなか留められないーと苛立ち、何かと血圧を上げることが多くなりました。
父は、小さな脳梗塞を繰り返しました。

あれほどトレーニングをしていた父ですが、脳梗塞になってからゆうやと入浴できなくなり、体を鍛えることを止めてしまいました。
どれほどまわりから勧められても、父はリハビリを全くしようとしませんでした。

母を癌で亡くしてからは、精神的ショックも加わり、とうとう、殆ど歩けなくなってしまいました。
現在は、車椅子生活を送っています。
父は、最近、身体障害者手帳を取得しました。

今になって、やっと少し立つ練習などのリハビリを受けるようになりました。
もし脳梗塞を起こしてからすぐにリハビリを始めていたら、もっと回復していたかもしれません。

祖父も事故による身体障害者でした（http://blog.goo.ne.jp/yuyaproject/d/20101119）が、祖父は亡くなる直前まで自分で体を動かそうとリハビリを頑張っていました。
父も今からリハビリを頑張って、少しでも良くなればいいなと思います。

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