ゆうやプロジェクト

瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその~。

大ボケゆうや

2011-07-31 00:47:40 | 日記
最近、巷でよく「イベリコ豚」が食材として人気があると聞きます。
私もイベリコ豚が食べたくて、スーパーの肉コーナーを覗くのですが、いつも価格を見て諦めていました。
「イベリコ豚食べた~い。でも高~い。」
そんな思いで、テレビドラマの食卓に登場するイベリコ豚を眺めていたのです。

先日、ゆうやパパが半額セールでイベリコ豚を買ってきてくれました。
「やった~!イベリコ豚だ~♪」

早速夕食にイベリコ豚を焼きました。
流石にお肉が甘く感じました。

ゆうやは美味しそうにイベリコ豚を食べていました。
「このお肉、美味しいね。なんて言う名前だったっけ?ボロ肉?」

「ボ、ボロ肉?ボロじゃないよ~。上等ですよ~。イベリコ豚っていうんですよ。」
「X◯□*%??」

ゆうやは何やら呪文のような音を発しています。

「イ~ベ~リ~コ~ぶ~た~。」
「イベリコぶた?」
「そうそう。イベリコ豚ですよ。」

ゆうやは時々、トンチンカンなことを言ったり、大ボケをすることがあります。

この前も、指のトレーニングを私の妹が手伝ってくれていた時のことです。
ゆうやのすぐ横に立ち、ゆうやの指に手を添えて積み木をつまむ練習を手伝ってくれていました。

ゆうやは練習しながら、私に電車のことについて話していました。
「お母さん、それでね、古い電車が来てね、ドアがもの凄くプシューバシャーって音がしたんだよ。」

ひとしきり話し終わって手元を見たゆうやは、椅子から落ちそうなほど、驚きました。
「ビックリした~!」
「何がそんなにビックリしたの?」
「いつからいたの?」
「いつからって、ゆうちゃんと一緒にさっきから練習していたじゃない。」

ゆうやは私に話をしているうちに、私の妹がそばにいることをすっかり忘れてしまったようでした。
「もう~ゆうちゃん、やめてよ~。」
「ごめん、ごめん。」

ゆうやは照れくさそうに笑ったのでした。

応援して下さる方は、1日に1度だけポチっとクリックして頂けたら嬉しいです。
日記ブログランキングの方は、再度投票ボタンをクリックお願いします。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
にほんブログ村

日記@BlogRanking

コメント (2)

障害者の前に立ちはだかる法律

2011-07-30 00:28:13 | 介護関連・介護グッズ
ゆうやたち高校三年生は今、特別支援学校を卒業してから通うところを探しています。

自分に合うところ。

それには様々な条件があります。
作業の内容が、自分の身体的障害の程度で可能かどうか。
通所手段はどうか。
身体障害をカバーする設備が整っているか。
介助してくれるスタッフが揃っているか。
そして事業所が新利用者を募集しているかどうか。

いくら自分が気に入り、ぜひ、そこの事業所に通いたいと思っても、事業所の方で募集していなければ断念しなければなりません。
事業所の方でも、スペースやスタッフ、設備の問題があり、そんな簡単には募集人員を増加することはできないのです。

立地条件や雰囲気が良くても作業内容のレベルが高くて自分にはできない場合は、スタッフやまわりの利用者に迷惑をかけてしまうので、あきらめなければなりません。

でもこれらの理由で断念に至る場合は、本人もまわりの人達も納得がいきます。

しかし、残念な理由で断念せざるを得ない場合があります。

それは、法律による制限です。
例えばゆうやの場合、1人で電車に乗る事もできないので、必ず付き添いとして介助者が必要になります。
ところが、こういった事業所に通うときにヘルパーさんに付き添ってもらえないという法律があるのです。

もちろん自費でヘルパーさんにお願いすることは別です。
しかしながら毎日、ヘルパーさんに自費でお願いできるような余裕など誰もないことでしょう。

こういう法律が障害者の前に立ちはだかるために、希望する事業所に通えない障害者が沢山います。

事業所の方で送迎制度がある場合は通うことができますが、事業所も全ての地域をカバーできるわけではありません。
ゆうやもいくつか事業所見学や体験に行きましたが、殆どの事業所から「自力で通ってください。」と言われました。

ゆうやが自力で通えるはずがないので、必然的に私が送迎することになります。
私の体力が許すならそれは可能ですが、私もいつまでも元気でいられるわけではありません。
普通で考えたら、ゆうやの方がうんと長生きすると考えられます。

こうした法律の陰で泣いている障害者がどれほどいるでしょうか。

やむなく頑張って1人で通っている障害者をよく見かけますが、私はいつもその後ろ姿にエールを送っています。
「無事に行くんだよ。」
「頑張ってね。」
「負けないでね。」
私にできることはそんなことぐらいです。

ゆうやの進路を考えるにつけ、日本における福祉制度のレベルアップを願う次第です。


応援して下さる方は、1日に1度だけポチっとクリックして頂けたら嬉しいです。
日記ブログランキングの方は、再度投票ボタンをクリックお願いします。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
にほんブログ村

日記@BlogRanking
コメント (4)

「早起き」ゆうやの夏休み

2011-07-29 00:33:24 | 日記
夏休みに入ってからしばらくは夏祭りなどで学校へ行っていましたが、昨日から本格的に夏休みが始まりました。

昨年の夏休みは、ゆうやにできるだけ朝はゆっくり寝てもらうように工夫しました。
夜に、ゆうやが寝そうになったら話しかけたり、テレビの音量を大きくしたり。

もしも朝早くにゆうやが起きてきたら、私1人で介護する時間がとても長くなります。
ヘルパーさんが来てくださる午後2時か3時頃までの間、1人でゆうやの世話をするのが非常に負担でした。
昨年は、癌摘出手術をしたばかりだったので、身体が辛くて大変だったのです。

今年もゆうやにゆっくり寝てもらえたら身体が楽だと思うのですが、最近のゆうやはとても早起きです。

今週火曜日は6時半に、水曜日は5時半に起きました。
ゆうやの中で、何かとてもはじけているようで、張り切っているのです。

朝ご飯をしっかり食べて、食後はまず「にぎにぎボール」を握ります。
その後、学校の宿題にとりかかります。

ゆうやは課題を先に済ませたいタイプなので、私は今まで「宿題をしなさい!」と言ったことがありません。
宿題といっても漢字学習や計算ドリルなどがあるわけではなく、主にお絵描きや色塗りです。

それでもそれらの課題は、身体の不自由なゆうやにとっては一苦労です。

昨日は色鉛筆とクレパスを使用しました。
まず、テーブルの上で台紙が動かないようにセロハンテープでとめます。
そして色をゆうやが選び、鉛筆をゆうやの手の中に入れ込みます。
しっかり握ったら、宿題開始です。

木の幹だけの絵に、葉を描いたり、髪のない頭に髪を描いたりと、なかなか楽しい課題です。
つるつる頭にどんな髪を描くのかと思いきや、「ありえな~い!」と心中で叫びたくなるような髪を描いていました。

ゆうやにとっては必死で、かつ大変な作業なのですが、私にとってはとても楽しみな宿題です。
すぐに疲れるようで、「これぐらいにしておきます。」と、ペンを置こうとするのですが、「もうちょっと頑張ろう~。」と励ましています。
おだてながら、これから分厚い宿題を片付けていこうと思います。

宿題のあとは、パソコンに向かって作文入力をします。
そしてYouTubeで音楽を楽しみます。
おもしろいことに最近、ゆうやはパソコンを終了する前に「ゆうやプロジェクト」のランキング参加ボタンをクリックするようになりました。

今年の夏休みは早起きに切り替えて、ゆうやとの時間を楽しむのもいいかもしれません。
腰に限界が来たら、またそのときに対策を考えようと思います。

ゆうやの最後の夏休みは、はじまったばかりです~。

応援して下さる方は、1日に1度だけポチっとクリックして頂けたら嬉しいです。
日記ブログランキングの方は、再度投票ボタンをクリックお願いします。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
にほんブログ村

日記@BlogRanking
コメント (2)

おしりが真っ赤に

2011-07-27 01:21:02 | 介護関連・介護グッズ
ゆうやは汗かきです。
特に、腰まわりに汗をかきます。
車椅子にずっと座っているので、おしりや太ももの裏側は汗びっしょりになります。

先日、1日だけ学校でテープ止めタイプの紙パンツを使用したことがありました。
すると、夜にはゆうやのおしりが真っ赤になってしまいました。

テープ止めタイプの紙パンツは、夜間にも対応できるよう水分を吸収する範囲がとても広くなっています。
そして、厚みもかなりあります。

大量の汗でむれてしまい、汗疹が沢山できてしまいました。

それに比べてパンツ型は、水分を吸収する範囲が狭くなっています。
普段、ゆうやは紙パンツのレギュラーというタイプを使用しているのですが、この夏の暑さを考えると、もう少し涼しいものの方がいいかもしれません。

ネットで検索し、夏の間は薄いスリムタイプという紙パンツを使用することにしました。

非常に薄く、伸縮性にも優れています。
通気性もかなりあるようです。

これなら、ムレの心配も減少しそうです。

さらに、汗でビッショリ濡れた紙パンツは新しいものに履き替えさせて頂けるよう、ヘルパーさんにお願いをしました。
紙パンツの中にタオルを入れて、汗をかいたらタオルを抜き取ることも考えたのですが、タオルがパンツに入っているのもちょっと、、、。
ゴワゴワしますし、暑いかもしれません。

思春期のゆうやは、高齢者に比べて汗の量が非常に多いと思います。
紙パンツでムレないような「汗かきさん用 紙パンツ」ができたらいいな~と思います。

当分は、入浴後に皮膚科で頂いた薬を塗って様子を見ることになりました。


応援して下さる方は、1日に1度だけポチっとクリックして頂けたら嬉しいです。
日記ブログランキングの方は、再度投票ボタンをクリックお願いします。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへにほんブログ村

日記@BlogRanking

コメント

ゆうやはドアマン

2011-07-26 00:59:54 | 日記
ゆうやは、ヘルパーさんにあちらこちら連れて行って頂いているのですが、いろいろハプニングもあるようです。

昨日は、病院へ訓練に行きました。
私は少し用を済ませて、後からゆうや達を追いかけました。

ゆうやは途中でトイレに行きたくなり、駅で車椅子用お手洗いに行ったそうです。
ヘルパーさんは「閉ボタン」を押して、ドアを閉められました。

ゆうやと向かい合って、ゆうやを抱えながらズボンとパンツを下ろそうとしている最中に、突然ドアが開いたそうです。
1人の男性が外の「開ボタン」を押すと、ドアが開いたのでした。

「え?」

男性も驚いてしばらく呆然とされていたそうです。
その間、ドアは全開の状態です。

ヘルパーさんも、ゆうやも叫んだそうです。
「閉めてください~!」

慌てて男性がドアを閉められ、ゆうやはその後、続きをすることができました。
まさかドアが開くと思っていなかったヘルパーさんとゆうやは、とても驚いたそうです。

ヘルパーさんが笑ってこうおっしゃいました。
「僕たち2人が抱き合っているところを見て、あの男性は驚いたのではないかな?『え~?こんな所で何しているんですか~?』ってね☆」

その後エレベーターに乗ると、他にも女性の方が乗って来られたそうです。
そのとき、ゆうやがエレベーターのボタンを押して
「どうぞ~。僕がボタンを押しているので先におりてください♪」と言えたそうです。

ゆうやは嬉しそうに話していました。
「ボタン押せたよ。ちゃんと言えたよ。」

ゆうやはあちらこちらで、ドアマンになっているのでした~。


応援して下さる方は、1日に1度だけポチっとクリックして頂けたら嬉しいです。
日記ブログランキングの方は、再度投票ボタンをクリックお願いします。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 心地よい暮らしへ
にほんブログ村

日記@BlogRanking
コメント