瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその～。
ゆうやは寂しがりやさんです。
昨日、ヘルパーさんと私と妹とで話をしていました。
訪問介護の仕事は大変だなあとか、次の仕事への移動も雨が降ったら困るねとか～。
ゆうやはお風呂から出て、椅子に座っていました。
ゆうやは何やら不機嫌そうな顔で言いました。
「大きな声を出さないで！」
「え？」
私達は振り返ってゆうやに注目しました。
ゆうやは相変わらず、不機嫌な顔をしています。
「大きな声を出さないでって、言ってるでしょ。」
「そんなに言うほど大きな声を出していないよ。」
あ、分かりましたー。
ゆうやは会話に入れなくて寂しかったのですね。
私はゆうやに言いました。
「そういう時は『寂しいです。』って言えばいいのよ。」
ゆうやの顔は笑顔になりました。
「な～んだ、寂しいですって言えばいいんだね。」
夜、ベッドに入ってからゆうやが私を呼びました。
「お母さん！お母さん！」
「なあに？どうしたの？」
「ああいう時は、『寂しいです。』って言えばいいんだよね。」
「そうよ、寂しいですって言えばいいのよ。」
「分かりました♪」
そう言ってゆうやは嬉しそうに笑っていました。
ゆうやは寝る前に学んだ事を復習していたようです。
ゆうやの成長に私は嬉しく思いました。
少しずつ、少しずつ、学んでいるゆうやです。
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ゆうやは今朝も足こぎ車椅子に乗りました。
大通りを横断する以外は、ゆうやはゆっくりペダルを回します。
今日も朝日を浴びながら、ゆっくり前へ進みました。
夜、寝る姿勢も膝を曲げ過ぎないように気をつけています。
ゆうやはいつも寝るときに膝と膝の間にクッションを挟んでいるのですが、クッションの厚みが厚過ぎると膝が強く曲がってしまいます。
ここ数日は、薄目のクッションに変えました。
夜中にゆうやの姿勢を確認すると、以前よりは膝が伸びています。
膝が曲がり過ぎているときには、私が強制的に足を伸ばすようにしています。
夜の寝る姿勢を気をつけて、足こぎ車椅子にも乗るようにすると、ほんの２～３日で膝が痛いと言わなくなりました。
やはり、人間の身体というのは、少しずつでもいいから動かさなければならないのだなあと痛感しています。
ゆうやの膝、足首、股関節、それから肩、肘、手首など、気になるところが沢山あります。
関節はやはり大事だと思っています。
私は日常何気なく自分の関節を動かしていますが、ゆうやは自分ではなかなか動かすことができません。
毎日、無理のないように、少しずつそっとゆうやの関節を動かして、固まらないようにしています。
思春期の男子は、骨が伸びる速度が速く、筋肉がついていけずに膝や肘などが曲がったままになってしまいやすいそうです。
ゆうやも膝や肘が曲がっています。
もっとゆうやの身体が、伸びやかに柔らかくなればなあと思います。
足こぎ車椅子に乗って、足を柔軟にできるよう頑張ろうと思っています。
ゆうやにとって足こぎ車椅子は、とてもとても大事な宝物です。
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ゆうやは昨日と今朝、足こぎ車椅子に乗りました。
昨日は膝が痛いと言いながらも頑張りました。
ペダルはゆっくり回し、ゆっくり前へ進みました。
駅まで足こぎ車椅子に乗って行ったのですが、前半はとても時間がかかりました。
大通りに来た途端、ゆうやにスイッチが入ったようで、急にペダルの回転が速くなりました。
膝の痛みもなんのその、青信号のうちに渡り切りたくて、一生懸命漕ぎました。
あともう少しというところで信号が赤になり、次の信号まで待ちました。
信号が青になり、ゆうやは再びペダルを回しました。
一旦速くペダルを回した御蔭で、大通りを渡ってからはスピードが少し上がりました。
久しぶりに昼間に足こぎ車椅子に乗り、駅に到着した時には汗をかいていました。
そして、今朝、８時半ごろから乗りました。
作業所の送迎車が来る前に、家の近くを回りました。
今朝は昨日よりもスピードが少し速くなりました。
毎日の積み重ねで、だんだんスムーズになっていくことでしょう。
朝から足漕ぎ車椅子に乗り、汗をかいて身体も目覚めたと思います。
気分爽快、元気にゆうやは送迎車に乗り込みました。
身体を動かすって、とても大事なことだなあと思いました。
気温もだんだん落ち着いてくるようですし、どんどん足こぎ車椅子に乗っていこうと思います。
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ゆうやは最近、膝が痛いと頻繁に言うようになりました。
立ったり座ったりするときは痛みを感じないようですが、座っている時に膝の高さを臀部よりも上に上げると痛いと言います。
車椅子に座って足台に足を乗せる時などは、ちょうどその姿勢になるため、痛みを訴えます。
最初は右足だけだったのですが、最近は左足も痛いと言い始めました。
だんだん痛みを訴える回数が増えてきましたので、とても心配していました。
そこで、昨日は悪性リンパ腫で入院していた病院の整形外科の先生に診察を受けました。
先生がゆうやの足を診てくださったところ、足が以前に比べて硬くなっていると指摘して頂きました。
ゆうやの痛みは筋緊張によるものだそうです。
「ゆうやくんは、膝をぐっと曲げて寝ていませんか？」
「はい、ぐっと曲げて寝ています。」
寝る姿勢も大切なのですね。
私はもう１つ思い当たる原因が思い浮かびました。
それは足こぎ車椅子に乗る機会が、８月は少なかったことです。
真夏で気温が高かったため、足こぎ車椅子に乗るのを控えていました。
まだ気温が上がる前、時間がある朝に乗っていたのですが、天候が悪かったり、膝の痛みを強く訴え出した為に、あまり乗ることができませんでした。
「足をよく動かすようにね。」と先生が言ってくださいました。
私は腫瘍が原因でないことが分かり、ほっと安心しました。
今回のことで、足こぎ車椅子がいかにゆうやの足を守ってくれていたかを知ることができました。
今日から足こぎ車椅子に乗って、しっかり足を動かしていこうと思います。
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ゆうやは連日、あまり眠れぬ夜を過ごしています。
そのためか、口内炎ができ始めています。
「お母さん、口内炎ができたみたいー。口の中が痛いよ。」
ゆうやの口の中を覗くと、左の頬にありました。
今の段階で薬を塗れば、酷くなる前に治る可能性があると思いました。
そこで、以前、皮膚科で頂いた口内炎の薬を取り出しました。
これは貼るタイプの薬なのですが、過去、何度も失敗していました。
再度挑戦ということで、薬をゆうやの口の中に貼り付けました。
貼った途端、ゆうやは顎を動かして貼り薬を剥がそうとしているではありませんか。
「ゆうや、薬を取ったらダメよ。」
「でも、気持ち悪いもん。」
あ～あ、せっかく貼った薬がポロリと外れてしまいました。
もう一度、トライしましたが、ゆうやの抵抗にあい、やはり外れてしまいました。
次に塗るタイプの薬を綿棒にとり、ゆうやの口の中に塗りました。
今度はじっとしています。
ゆうやにはこちらの方があっているのかもしれません。
ただ、数分後に口の中を覗くと、塗り薬が１～２センチ移動してしまっているのです。
ゆうやの口内炎を治すには、一苦労します。
とにかく、今夜はよく寝ましょう。
睡眠が一番いい薬かもしれません。
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