長生きしよう

昨日は、朝からゆうやは靴の修理に出かけました。

ひさしぶりに社長さんにお会いして、いろいろとお話しました。
ゆうやは東京の山手線が今どのようになっているか尋ねていました。

「モハ２０５系は走っていますか？」
「ゆうやくん、山手線はすっかり全車両新しくなったよ。」
「ドアは静かですか？」
「うん、とても静かだよ。」

ゆうやはガッカリしていました。
ドアの開閉時、ガチャガチャ鳴るのが面白いのだそうです。

話は変わり、社長さんが先日テレビで見たNASAの研究について教えてくださいました。
NASAでは、日々、アンチエイジング研究をされているそうです。

特に熱心に話をしてくださったのは、人間が座り続けるのが身体に良くないということでした。
１時間座り続けると、２２分寿命が縮むのだそうです。

血流が悪くなったり、代謝異常が起こったり、骨密度が低下したり、認知機能が落ちたりするそうです。
それを防ぐには３０分に１度立ち上がると良いのだそうです。

宇宙でも無重力状態だと上記の状態になって筋力や骨密度が落ちてしまうそうですが、それらは全て「耳石」の影響を受けていることが分かったのだそうです。
「耳石」を動かすとアンチエイジングになるということで、NASAでは宇宙でも耳石を動かすことができる装置を開発されたそうです。
さすがNASAですね。

「ゆうやくんも３０分に１度立たせてもらうようにするといいよ。」と、社長さんが言ってくださいました。
そして社員さんと２人で両脇を抱えて、ゆうやを歩かせてくださいました。

ゆうやはよくトイレに行きますので１日のうち１０回以上は立つ機会がありますが、それではまだ足りないですね。
これから、できる限り立つ機会を増やしていけたらと思います。


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ルームマーチも再開しよう～

ゆうやの運動量を増やそうと、あれこれ考え、押し入れからルームマーチを出しました。
ルームマーチに取り組むのは何年ぶりでしょうか。

ペダルに足の乗せ、膝用サポーターのベルトで巻き付けました。
このルームマーチは自動で動きますので、まずはスイッチを入れてみました。

グルグルペダルが回り始めると、ゆうやの足も一緒に動きます。
３回転ほどしたら、スルリとペダルから足が落ちました。

もう一度、膝用サポーターのベルトをしっかり巻き付け直しました。
今度は足が抜けませんでしたが、１回転するごとにルームマーチがガタガタ左右に傾いて動きます。

きっとゆうやの足の力の入れ方が不自然なのですね。
何回トライしても、ルームマーチ本体がガタガタ動いていました。

そしてしばらくすると、また足が床に落ちました。
あ～あ。

なかなか難しいです。

足こぎ車椅子の底力を痛感しました。
足こぎ車椅子のしっかりした作りと、安定感がゆうやの不安定さを支えてくれているのですね。

頼りないけれど、雨の日などはしばらくこのルームマーチで頑張ろうと思います。


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回復へ

ゆうやは、御蔭様でようやく昨日３８度を切りました。

笑顔も増え、楽しそうに話をしていました。
昨日はよく寝てよく食べて、水分も沢山摂ることができました。

だんだん元気になってきたゆうやは、キョロキョロ頭を動かすようになりました。
頭を右に向けて次に左に向けると～。

無数の髪の毛がシーツや枕に散らばっています。
年末年始から生え始めた髪の毛が、お正月明けに受けた抗がん剤によって再び抜け始めました。

せっかく生えた毛が、瞬く間に落ちていきます。
何度も何度も粘着テープでコロコロ髪の毛を取りました。

繋がりそうになっていた眉、カールおじさんになっていたヒゲも同様にパラパラ抜けてきています。
唇や歯にも毛が付いていることがあります。

飲み物や食べ物にも毛が落ちてしまう可能性があるので、注意しなければなりません。

昨日１日で、カールおじさんか修行僧かという雰囲気から、一気に小学生になりました。
熱が下がってきて体が楽になってきた分、沢山笑います。

「うふふ♪」
小学生のゆうやが戻ってきました。

「今日はカフェに行ってもいいですか？」
ゆうやは嬉しそうに尋ねていました。

「う～ん、熱があるからまだ部屋から出ないでね。」
少々ガックリしつつも、ゆうやもすぐに諦めて大相撲を見ていました。

このまま熱が下がるといいなと思います。
もう少しの辛抱です。

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そろそろもう帰ったら？

最近、ゆうやも言うことが変わってきました。
「お母さん、そろそろもう帰ったら？」

入院当初は「まだ帰らないで～。」と言って困らせていたものですが、、、。
今はにこにこ笑顔で別れます。

「お母さん、アナウンスが流れているよ。もう帰る時間だよ。」
そう言って、ゆうやはそわそわします。

むむ？
これはナースコールを押そうとしているのでは～？

「お母さん、早く帰ったら？」
何をそんなに急がせるのでしょうか。
そこまで言うなら、帰りましょうか。

「じゃあ、またね。明日ね。」
「またね。明日も来てね。」

私が荷物をガラガラ引っ張りながら廊下を歩いていると、どこかの病室でナースコールを押した音が響いています。
ナースステーションの前まで来た時に、どこの病室でナースコールを押しているのか覗いてみると、思ったとおり、ゆうやの部屋番号が光っていました。

翌日、ゆうやに尋ねました。
「お母さんが帰ってすぐにナースコールを押したでしょう？どうして押したの？」
「おしっこがしたかったんだよ。」
ゆうやは笑いながら答えました。

なるほど、それであんなにソワソワしていたのですね。
夜勤の看護師さんが誰なのか、確認したくてナースコールを押したようです。

けれど、以前と違ってむやみにナースコールを押しては迷惑がかかると思い、ゆうやなりに用事を作ってからナースコールを押すようにしているとのことでした。
ゆうやも少しは成長したかな？

看護師さんたちともコミュニケーションをとることができているので、私は安心して帰ることができます。
優しい看護師さんばかりで、有り難いなあと思っています。


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新年を迎えて

明けましておめでとうございます

昨年は沢山の応援を頂戴し、誠に有り難う御座います。

「ゆうやプロジェクト」では、今年はリハビリ関連、コンピューター関連、防災関連の３本柱で進めていきたいと思っています。

ゆうやも今年の３月でいよいよ特別支援学校を卒業します。
４月からは社会人です。
「ゆうやプロジェクト」のテーマである「特別支援学校卒業後も、障害者が心身共に豊かな人生を送る為に」という時期に入ります。

実際、特別支援学校を卒業してどんな生活になるのか、楽しみでもあり、少々不安でもあります。
とにかく１日１日を大切にしていきたいと思います。

今年は生活環境も変わるため、毎日、ブログ更新できるかどうか分かりませんが、できる限り書き続けていこうと思います。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


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