転院しました

昨日、私は朝早く病院へ行き、荷物をまとめました。

いよいよ、最終日です。
とても沢山の荷物でしたが、ゆうやの車椅子に乗せることができたので、一度で荷物を運ぶことができました。

長い間御世話になったお医者さんや看護師さん達に挨拶をして、ストレッチャー対応福祉タクシーに乗り込みました。
途中、高速道路が少し渋滞していましたが、ほとんどスイスイ走ることができました。

高速道路のつなぎ目で振動が発生するので、それが少し気になりました。
前回も高速道路に乗ったあと、39度の熱が出たのです。

次の病院へ到着し、入院手続きを済ませて病棟の看護師さんを待ちました。
「お待たせしました～。

なんと、可憐なかわいい看護師さんでしょうか。
ゆうやの顔はゆるみっぱなしでした。

病室に入ってから、担当してくださるであろう看護師さんが沢山来てくださって、ベッドの周辺に立たれました。
ゆうやはハイテンションになり、おしゃべりが止まりません。

検査もいくつかしたのですが、とても楽しそうに受けていました。
痛い検査もありましたが、ギャグを飛ばしながら笑顔で頑張っていました。

「お母さん、こっちの病院、楽しい♪」

あ～良かった～。
担当医師も環境の変化に慣れるかどうか心配してくださっていました。

看護師さん達には、「美人ですね～。」を連発していたゆうやです。
本当に美人の方が沢山いて、私も同感です。

これからゆうやの新しいステージが始まります。
ちょっと興奮しすぎて熱が出たけれど、まずは、１日目が終わりました。

明るく楽しく頑張っていこうと思います。


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ゆうやのオリンピック

オリンピックが始まりました。

ゆうやにとっては、オリンピックはあまり重要ではないようです。
ニュースはよく見ていますが、オリンピックそのものにあまり関心がないように見えます。

けれど、テレビからオリンピック放送のテーマソングが流れてくると、一緒に歌っています。
「風が吹いている～♪」

「お母さん、あのね、今日のお昼ご飯は、、、風が吹いてる～♪」
話の途中でテーマソングが聞こえてくると、話を中断して歌います。

ゆうやにとって「オリンピック」＝「風が吹いている」なのかもしれません。

さて、昨日は開会式が開かれましたが、ゆうやは病院で、私は自宅でその様子をテレビで見ました。
「ゆうや、ミスタービーンが出ていたようだけど、見た？」
「うん、見たよ。」

私は病院に到着してから、開会式のムービーをパソコンで見ました。
You Tube には早速、動画がアップされていたのです。

ゆうやに常に意識を置いているつもりでしたが、時折、ムービーに集中すると～。
「お母さん、こっち来て～。」
「はいはい、何ですか～。」
「うふふ、何でもない～。ボクを見て～。」

競技のルールを理解できれば、もっとオリンピックも楽しめるかもしれません。
長い入院生活です。
少しでも楽しみが増えるといいなと思います。

まずはMr.ビーンを演じたローワンアトキンソンが登場した際の動画を探そうと思います。


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おしりシャワー

ゆうやは寝たきりなので、ベッド上で排泄をします。

排泄後、看護師さんがきれいに拭いてくださいます。
トイレットペーパーや赤ちゃんのおしりふきなどを使用して拭いてくださるのですが、大抵は、最後にお湯と石鹸やボディソープを使用して洗浄してくださいます。

紙オムツを開いて洗うので、流れたお湯は、紙オムツの吸収ポリマーが吸ってくれます。

お湯は「おしりシャワー」という容器に入れます。
この容器は、お湯の出る部分を切り替えることができます。

水圧の強いストレートと、優しいシャワーとの2種類があります。
また、ノズルがじゃばらのようになっていて、自由に角度を変えることができるようになっているものもあります。

ゆうやは、洗ってもらってとても気持ち良さそうにしています。

おしりシャワーは、別の用途にも使われています。
ベッドで洗髪するときに、お湯を入れてシャワーとして使用します。

この際、容器には洗髪用専用であることを明記しておきます。

お風呂がない日に、私はこの容器を使ってゆうやの洗髪をしています。
また、陰部洗浄も看護師さんが忙しい時に、この容器を使って挑戦しています。

最初の頃は紙オムツからお湯がはみ出してしまい、シーツを濡らしてしまいましたが、今では随分コツが分かってきました。

時代とともに、便利なものが製品化され、介護される側も介護する側も快適に過ごせるようになってきていることを実感しています。

寝たきり生活で重要なことのうちの一つは、清潔を保つことだと思います。
今日もおしりシャワーは大活躍です。


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ナースコールを連打しているよ～♪

ゆうやは、今、入院している病院をもうすぐ去ると知り、今まで以上に看護師さんとの関わりを望んでいます。

夕食を食べ終わり、歯磨きが済むとー。
「お母さん、もう帰ってください。」

え？もう？はいはい、分かりました～。

翌日の入浴準備や帰る支度に手間取っていると、催促の声がかかります。
「お母さん、早く帰ってください。」

ゆうやは、ナースコールを押したくてたまらない様子です。
夜間、いったいどれほどナースコールを押しているのでしょうか。

最近では、夜間のみならず昼間もナースコールを押したい欲求が出てきています。
昨日の午後もそうでした。

「ゆうや、お母さんは今からアイスクリームや飲み物を買いに売店に行ってくるね。」
「はーい。アイスクリームはバニラにしてね～。」
「OK～。」

買物から帰ってくると、病室には看護師さんが来てくださっていました。
私が病室を出てからナースコールを押したようです。

トイレを済ませてゆうやは、看護師さんとお話を楽しんでいました。
ナースコールを押すチャンスをひねり出している感じです。

後から聞いたのですが、私がいない間にナースコールをピンポンピンポン押したら、ちょうどナースステーションにいたドクターが「どうしたの？」と入って来られて、ゆうやはとても驚いたそうです。

「お母さん、ナースコール押したら、先生が入って来られて、ボク、ビックリした～。」
うふふ、私に隠れてナースコールを押すからですよ。

ピンポンピンポンとナースコールを押すゆうやに、いつも看護師さんが丁寧に対応してくださることに、とても有り難く思います。
ゆうや、看護師さんが皆、優しくて良かったね。


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次の病院も楽しみだよ♪

今週火曜日に、転院する病院へ診察を受けに行ってきましたが、大収穫でした。

ゆうやには、入院している病院はもうすぐ退院するとだけ伝えていました。
「退院したらおうちで寝るの？」と尋ねられ、答えを濁していました。

診察中に丸い眼鏡をかけた優しそうなドクターが「では入院してからいろいろ検査をしましょう。」とおっしゃるのを聞いて、ゆうやはこの病院に入院するんだと分かったようです。

ゆうやが受診した科の受付看護師さんが、とても美人でした。
また、採血した際も担当してくださった看護師さんが、とても優しい看護師さんでした。

ゆうやはすっかりにこにこ笑顔になりました。

「お母さん、美人の看護師さんだったね。」
「そうね～。良かったね。」

「お母さん、ナースコールを押したら看護師さん、来てくださる？」
「来てくださるよ。」
「うふふ♪」

もしかして診察後そのまま入院と言われたらどうしよう～と、あれだけ不安に思っていたのに、美人で優しい看護師さんを見つけると不安も吹き飛んだようです。
来週、次の病院へ行くことが決まり、ゆうやは楽しみにしています。

「お母さん、次の病院にもベッドがある？」
「あるよ～。」
「お風呂もあるかな。」
「あるよ。」

ゆうやが気になる点を、ひとつひとつ確認しつつ、笑顔でいっぱいです。

とても大変だったけれど、ゆうやを診察に連れて行って良かったと思いました。
私も次の病院での検査を首を長くして待っています。

来週が待ち遠しいです。


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