瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその～。
ゆうやはショートステイから帰ってきて、ご機嫌です。
ヘルパーさんにもショートステイのことを嬉しそうに報告しています。
「ヘルパーさん、ショートステイはとても楽しいですよ。」
「そんなに楽しいの？良かったね～。」
ゆうやはヘルパーさんに言いました。
「ヘルパーさんも今度ショートステイに行ってみますか？」
ヘルパーさんは真面目な顔をしておっしゃいました。
「ええ～？！いいの～？じゃあ、今度ヘルパーさんがショートステイに行かせてもらいますね。」
ゆうやはギョッとした顔をしました。
「ち、ちがいます！冗談です、冗談です！」
ヘルパーさんは笑いながら「だってさっき、ゆうやくんがショートステイに誘ってくれたから～。」
「違いますって。冗談なんです～。」
「ヘルパーさんがベッドに寝させてもらって、ゆうやくんは荷物を取りに来てくれますか？」
「あ～！違います、違います～！」
ヘルパーさんとの会話で、ゆうやは笑い過ぎて口からよだれが出そうになっていました。
「きゃははは～♪」
笑い声というのは、家が明るくなっていいですね。
ゆうやの笑い声が家中に響き、楽しい土曜日となりました。
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昨日、ゆうやはショートステイに行きました。
待ちに待ったショートステイということで、ゆうやは朝からずっと笑顔でした。
病院に着くと、今回はすぐに病棟の看護師さんが迎えに来てくださいました。
とても広い部屋に案内して頂きました。
荷物チェックをしてから、看護師さんにお願いをしました。
「やさし～くゆうやを叱ってあげてください。」
「看護師さんは、承知しました！」と笑顔で了承してくださいました。
さて、今日は午後からゆうやを迎えに行きましたら、カラオケの時間に作った作品が部屋に飾られていました。
「ちょっと遅いですがバレンタインカードを作ったんですよ～。」と、看護師さんがカードを取り出されました。
ゆうやは文字が書けませんから、看護師さんが代わりに書いてくださったそうです。
「ゆうやくん、お母さんへなんて書きますか？」
「こまらせないです、と書いてください。」
「それから次はなんて書きますか？」
「お母さんに反抗しません、って書いてください。」
看護師さんは「ゆうやくんの言うとおり書きました。」とおっしゃっていました。
ゆうやは、心の中ではそのように思っているのですね。
頑張って素直になろうと努力しているゆうやの気持ちが、よく分かりました。
ショートステイなどで、ゆうやと少し距離を置く機会ができて良かったと思います。
ゆうや、カードありがとう♪
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ショートステイに行く日が近づいて来ました。
ゆうやの顔が日に日に緩んでいきます。
今朝などは、目が覚めた途端、唇がほころんでいました。
「お母さん！だんだん近づいて来たね！」
ゆうやの頭の中は、ショートステイのことでいっぱいです。
ゆうやはショートステイに行ったら、看護師さんに叱ってもらう計画を立てています。
「ボク、お母さんに反抗してしまいましたって、言おう。」
「看護師さん、叱ってくれるかなあ。」
「え～と、他にも無理を言いましたって、言おうかな。」
「それから作業所に行きたくないと言って暴れてしまいましたって、言おうかな。」
ゆうやは、あれこれ考えて楽しんでいます。
看護師さんが優しく叱ってくれるという想定で、楽しみにしているようです。
実際、優しそうな看護師さんにお願いをしようとしています。
「ゆうや、予想に反して怖かったらどうする？」
「怒ったら怖そうな看護師さんや、声の大きな看護師さんには頼まないよ。」
なかなかゆうやも計画的ですね。
食事は何かな？
どの看護師さんに食べさせてもらえるのかな？
お風呂は？
院長先生はいつ様子を見に来てくださるのかな？
考えれば考えるほど、楽しくて楽しくて、ゆうやの後ろ姿は弾んでいます。
楽しみがあるというのは、いいことですね。
ショートステイ、大いに楽しんでね。
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以前、ゆうやが毛量を気にされているヘルパーさんの前で、「リーブ２１」のCMソングを歌うこと書きました。
（http://blog.goo.ne.jp/yuyaproject/e/e97e02e0b758433b048aad57baf5e5f0）
その後もゆうやはヘルパーさんの前で「リーブ２１♪」と歌っては、ヘルパーさんの頭を触っていました。
「リーブ２１」とはどんな商品なのか、ゆうやは全く知りません。
それなのになんというタイミングで歌うのでしょうか、、、。
ある時私は、ゆうやに言いました。
「ヘルパーさんの前で『リーブ２１♪』って、歌うのを止めた方がいいと思うよ。」
「どうして？」
ゆうやはしばらく考えていました。
「分かったよ。」
そして、そのヘルパーさんが来てくださったある夜ー。
ゆうやは「リーブ２２♪」と歌いました。
その場にいた全員が笑いました。
それを聞いて、私はゆうやに尋ねました。
「どうして２２なの？」
「ボクはもう２２歳になるからだよ。」
ほぉ～。
ゆうやは「リーブ２１」の「２１」とは、自分の年齢だと思っていたようです。
今年はゆうやは２２歳になりますから、「２１」を止めて「２２」に変えたのですね。
ゆうやの発想には、いつも笑ってしまいます。
やっぱり「リーブ」はどこまでも付いていくようですがー（笑）。
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先日、ゆうやは夕食を外でヘルパーさんと食べました。
私はヘルパーさんに電話をしました。
「今どこですか？」
「ちょうどお店で食べているところです。」
私はヘルパーさんに用事があり、そのお店の前まで行きました。
ガラス張りのお店ですので、中の様子がよく見えます。
なんとゆうや達は、一番外側に近いところで食べていました。
ガラス１枚を隔てて、私はヘルパーさんの隣りに立ちました。
しばらくすると、ゆうやが私に気付き、目を丸くしていました。
ヘルパーさんはゆうやの方を向いて話をしてくださっていましたので、私に気付いておられませんでした。
あまりにゆうやが目を見開くので、ヘルパーさんも振り返りました。
「あ！ゆうやくんのお母さん！」
うふふ♪
美味しそうですね～。
ゆうやはハンバーグを食べていました。
朝から「ケチャップのかかったハンバーグが食べたい♪」と言っていましたが、気持ちが変わらなかったようです。
ゆうやが楽しそうに食事をしている様子を見ることができて、とても嬉しかったです。
ヘルパーさんの御蔭で、ゆうやも自立に向けて前へ進ませて頂いています。
帰り道、私は胸がポカポカした気持ちになりました。
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