ゆうやプロジェクト

瞳をキラキラさせながら、ゆうやは今日も足こぎ車椅子COGYに乗って頑張っています。体が不自由だけれど、なんのその~。

なぜ紙エプロンを擦るのかな

2024-06-27 16:12:22 | 介護関連・介護グッズ
先日、作業所の担当職員さんからお電話を頂きました。

ゆうやは昼食は、作業所で給食弁当を食べています。
作業所にスプーンやお皿を持ち込んでおり、自宅と同様の環境を作って頂いています。

また、毎回、紙エプロンを付けて服の汚れを防止しています。
紙エプロンは、よく歯医者さんで使われているものと同様のものを使っています。

職員さんによると、最近、食事中にゆうやが不審な行動をしているとのことでした。
スプーンを紙エプロンに何度も擦り付けていて、その日は紙エプロンが破れてしまい、紙片がお皿に入ったそうです。

私は、職員さんにいくつか質問をしました。
「エプロンは体にピッタリ付けて頂いていますか?」
「はい、きちっと付けています。」
「テーブルマットの下に紙エプロンを差し込んで頂いていますか?」
「はい、そうしています。」

職員さんは、きちんとしているとのことでした。
いったいなぜゆうやは、スプーンを紙エプロンに擦り付けるのでしょうか。

帰宅したゆうやに尋ねてみました。
「今日は職員さんから電話を頂いてね、、、。」

ゆうやは私の質問に即答しました。
「紙エプロンがふわっと前に出ているから、もっと体の方に寄せたかったんだよ。」

ああ、やっぱり〜私の思ったとおりでした。
職員さんはきちんとしているとおっしゃったけれど、ゆうやにとっては紙エプロンが体に沿っていなかったのです。


ゆうやには「紙エプロンを自分でなんとかしようとすると紙片がお皿に入ってしまうから、これからは職員さんにお願いしてね。」と言いました。
ゆうやも納得し、「これからは職員さんに言うね。」と言っていました。

翌日は、スプーンで紙エプロンを擦るという行動はしなかったようです。
介護というのは、介護する側が満足していても、介護される側が困っていたらそれは自己満足となってしまいます。

何事も相手の思いを汲みとっていくことが大切だなあと思ったのでした。


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ボロボロになった自走式車椅子

2024-06-14 20:02:00 | 日記


先日、新しい車椅子が届きました。
クッションはまだ届いていませんが、古いクッションを利用して新しい車椅子を使用しています。

ゆうやのパパの会社に、ゆうやが高校生の時に使っていた車椅子を置いてもらっていました。
もう使うこともないだろうということで、この度処分することにしました。

この車椅子は、ゆうやが頸髄損傷をする前に作ったものです。
当時は腕や手が今よりももう少し自由に動かせたので、自走式の車椅子を作りました。

自走式の車椅子を使う練習をしていた途中に頸髄損傷をしてしまい、自走の夢は叶いませんでした。
先生方がなんとか自分で動くという自由を体験させてあげたいと、学校所有の電動車椅子に乗せてくださり、ゆうやは自分の意志で動くという目的を果たすことができました。

足漕ぎ車椅子にも出会い、ゆうやは自分の意志で好きなところに動くことができています。
ただ、普段は、介助をしてもらう形の車椅子に乗っています。

今回ゆうやのパパに自走式車椅子を運んでもらったのですが、運んでいる最中に前輪のタイヤのゴムがバラバラになってしまいました。
シートも古びていて、年月の経過を感じます。

古びた自走式の車椅子を見る度に、頸髄損傷のことが思い出されて胸が痛みます。
この車椅子は、来週業者さんに引き渡す予定になっています。

車椅子とのお別れとともに、辛かった思いともお別れできたらいいなと思います。


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1日に3度も

2024-06-06 11:31:15 | 日記


ゆうやは先月の下旬に6月のカレンダーを作りました。

嬉しい楽しい気分で色塗りができたようです。
明るい色で仕上がりました。

そして5月の最後の日。
長年お世話になったマンションの管理人さんが、退職されました。

朝、作業所へ行く前にご挨拶をさせて頂きました。
「お世話になり、有難うございました。」
「元気でね。」

そして作業所へ行くと、作業所の看護師さんが辞められることが分かりました。
「今日でみなさんとお別れです。有難うございました。」とのことでした。

帰宅してすぐに、ゆうやは「お母さん、看護師さん、やめちゃった、、、。」とガッカリした様子で言いました。
そんなゆうやに追い打ちをかけるようで申し訳ないのだけれど、私はゆうやに言いました。

「今日来てくださるヘルパーさんね、今日で辞められるんだって。」
ゆうやは、体を硬直させて、顔がこわばりました。

そしてやっと言った言葉が
「どうして?!お母さん、どうしてもっと早く言ってくれなかったの?!」でした。

「お母さんもさっき電話で聞いたところなのよ。びっくりするよね。」
「そうなんだ、お母さんもさっき聞いたところなんだ、、、。」

それでもゆうやはなかなか落ち着かず、「どうして辞めるの?ボク、ヘルパーさんのこと大好きだったのにー。」と何度も言いました。
夜、そのヘルパーさんと最後の挨拶をして、ゆうやは現実を受け入れました。

せっかくの楽しい気分が、1日でド〜ンと落ちてしまいました。
1日に3回もお別れが続くと、さすがに気分が沈みます。

翌日、好きな電車に乗ることができ、ようやく笑顔が戻りました。
これからも別れがあると思いますが、1つ1つ乗り越えていってほしいなと思います。


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