ちょっと更新が遅れてすんません。
日曜日のレース後の移動で大渋滞に巻き込まれて、翌日まで疲れを持ってきてしまい時間がありませんでした。。
その日曜日のレースですが、とても厳しくつらかったですが最後はチャンスをいただき優勝することができました!
前夜のミーティング。
今回もエースは無しで、各々がどのようにして走りたいかを話し合い、それに対して意見を述べたりして意識を共有するといった程度のもので、その内容はほとんどの選手が「今回は最初の逃げに乗りたい」とか「とにかく厳しくなるように最初から動きたい」等、アプローチは違うにせよ、とにかく前半から力で勝負するレースにしたいというものでした。
レーススタート前から水をかぶるほどの暑さで、勝負はシマノの作る厳しい展開プラスこの暑さにどれだけ対応できるかになる。
スタート直後、西薗と譲を中心にハイペースで登り、8は少し後ろでどれだけの選手がこの動きに同調してくるかを確認。
結果、2周目には西薗、譲、8にブリッツェンの増田選手、マトリックスのガロファロ選手の5名が先頭グループを作る。
感覚としてはアタックでは無く、スタートから先頭でペースアップしていて、後ろが千切れ去っていったというイメージ。なので、この5名は限りなくスタートアタックに近い形で走っていた。

←フォトbyシクロワイアード
序盤からかなりキツかったが、ルビーレッドジャージ着用の増田選手がこの動きに同調してくれてことがすごくうれしく、そして気が引き締まる思いがあった。
後ろの集団の事はとりあえず気にせず、力を出し続けて逃げていく。
いつ、精神的に止まってもおかしくないコンディションの中、遅れるわけにはいかない、何かの理由をつけてペースを落とすなんてことは出来ない。
すべての選手がかなり辛かったと思うが、それでも止まる事の無い先頭のメンバーの意識はすごいものであった。
が、やはり序盤からの全力ペースアップは体に大きなダメージを与えていた。
西薗はスタート時から少し体調が悪かったのだろう、早い段階で暑さにやられて後ろに下がる。
8オウジ自身も観客から聞こえる「あと半分!」の言葉に愕然とし、ほんの少し「負け」という文字が浮かんできた。
そんな中力を見せたのが譲!強かったな。
大部分のペースアップや、諦めそうになる先頭集団を牽引してくれた。
これだけ力を見せてくれちゃったら8オウジも負けてはいられない!と、頭がもう一度動き出して勝ちへの意識が戻ってきた。
後半、愛三の中島選手とブリッツェンの中村選手と真理師匠が追いついてくる。
中島選手は強いし、中村選手は調子いいらしい。が、明らかに師匠だけが超余裕。
今日は師匠が余裕勝ちかと思ったが、前半から逃げていたメンバーに勝負を託してくれる動きをしている。
つまり、師匠のちからうんぬんより、ミーティングで話した限界からの勝負を若者にさせてくれるという事。
これは負けられない。
一緒に逃げてきた増田選手やガロファロ選手はもちろん、中島選手や中村選手だってキツい走りをしてここまできたはず!
しかも師匠が集団をまとめてまぐれな展開が無いようにしてくれている!
緊張のラスト1キロ。
ゴール前のコーナー等を何度も考えてイメージを固める。
そしてラスト300メートル。
愛三の中島選手は流石のレース勘で良いところを攻めてきたが、うまく逆をついて最高の形でスプリント開始。
あとは53×11のマックスギヤを回し続けて優勝!
この勝利は8オウジにとってとても大きな意味合いがある。
ここまでキツい展開にして、精神的にも厳しい時間を越えて、正々堂々と力勝負をして勝てたのだから。
大会を主催してくださる方々、応援に駆けつけてくださる方々の為にも、今後も今回のようなすばらしいレースが出来るように頑張っていきたいと思います。
さて、今週末は木曜出発でロンドンです。
スタートリストにはカヴェンディシュやらゴスやらとにかく超一流のスプリンターが名を連ねてます。
ものすごい高速レースが予想されますが、松川で感じた限界からの走りを発揮できれば何か出来るはずです!
ビックでホットなニュースをお届けできるように頑張ってきます!