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ロードレーサー、畑中勇介オフィシャルブログ

Tour of Antalya2024(UCI2-1) トルコです。

2024年02月13日 | 日記
Tour of Antalyaを終えて帰国しました。

どうも、王子です、おれ8オウジです。
本当に疲れました。
何せレース終えて、シャワー浴びて、そのまま荷造りしてイスタンブールでトランジットで帰り着いたところなので。

このレース、まずは移動開始からきつかった。
大雪警報が出ていて、欠航便も多くあった羽田空港。フライト予定の10時間前に移動開始。
空いてれば車で50分の場所なのに。。
搭乗して、エアコンのほとんど効いていない機内で謎の3時間待機。既に脚が膨張している。そこから14時間フライト、2時間トランジット、2時間フライト、空港待機からのホテル移動。きつかった。
なお、ホテルはややリゾート地で、スライダー付きのプールや、敷地内にショップが立ち並ぶ立地。トランジットがなければ旅行とかにも良さそう。オールインクルーシブって事で、いつでも食べ放題飲み放題。やはり旅行には良さそう。

Tour of Antalya2024(UCI2-1)Stage1
何せスタートが雨。
数年ぶりのヨーロッパツアー。しかも1クラス。ワールドツアーが多ければ多いほど安定しやすいが、ポイントや戦歴を欲する若手が多いプロチームが大量参戦のレース。
どうなるかは想像していた。
スタート。
密集度、空気感は「キタキタ!これだ!」って感じ。
んで、速い。当たり前だが速い。
でも比較的安全。このレースだけで判断するのは違うけど、自転車の性能やトレーニングの変化で走り方が少し変わったと思う。
数名の逃げができて、でも集団は止まることはなく、ずっと速い。
後半に標高差60メートルほどの小さい丘。
爆もがき集団の最後方でクリアして、そのまま前に上がれずにゴール。
© Tour of Antalya 2024
オウジ使用後。
シクロクロスか!ってツッコミを入れたいほどの汚れで、ゴール後の処理に時間がかかった。

Stage2
ステージ中盤に1200メートルまで登るレース。
スタート直後の海岸線、まぁアタック合戦。10名ほどが先行するシーンもあるが、全く止まることなくそのまま山岳へ。
もちろん、細かいことを言うとパンクしたチームメイトの復帰を手伝ったり、登りはじめまで位置をキープしたりと動いたが、全体的にはまぁ置いてかれて、他の置いて行かれた選手たちとゴールを目指しただけかな。
これに関してはただ脚力の問題か。
レース中は何も見えてないが、写真で見るととても素晴らしいロケーションを走っている。
© Tour of Antalya 2024

Stage3
クイーンステージ的なやつ。
グランツール等を見慣れていると、そこまで大きくない峠なのでは?
って感じますよね。
いや、まじで山ですよ。
そりゃ、サイクリングで走りるだけなら別に山岳ってほどではないですね。
でもね、誰かが誰かを振り落とすためにアタックを繰り返し、さらにタイム差を広げるために全力を尽くすレースでは後ろの方が地獄です。

最初の400メートルまでの登りで無線が入る。
「がんばれ、ここは山岳賞ではない手前のぴょこっとしたところだぞー」って。
ぴょこっとしたところ、普通に山です。
中盤すぎ、山の入り口で少しだけチームメイトの走りを手伝ってからこの日もグルペットへ。
とはいえ、全力でもがいて、遅れた後にたまたま集まった数人がグルペットになってるだけで、そこの集まりに合流できなければ終了なんです。
実際に一つ後ろの集団は多くの選手がタイムアウトになっていました。。
たった標高700メートルの山から海を見下ろすと絶景であった。
飛行機の上から見るとちっぽけな丘でしかない。でも実際にその山に挑むととても巨大な敵となる。
人間って小さいな、と思いつつ、でも自転車という道具を使って本来は人1人では戦うことも許されない巨大な自然、地球を感じることができるこの競技の魅力を再度確認した。

Stage4
最終日
スポンサーでもあり、アンタリアの街のシンボル的な立ち位置の水族館でセレモニー。
あの、ツールとかでありそうなシチュエーション。
水族館の順路全てを自転車で。
最後、土産コーナーまで笑
お土産コーナーでサメの人形を見ているとトマが「賞金ゲットできてないから買えないよ」ってさ。さぁ、頑張ろう笑

最終日で、まぁ完走が目的ではないし、最後のステージなのでとにかく何かしてみることに。
アタック合戦に参加。
集団が止まったタイミングでそのままアタック。
時速55キロ。
10秒ご50キロ。その後。。。
いやいや、どんなパワーで集団は進んでいたんだ。
3分で集団に戻る。
その後はもうただ地獄。
20台を超えるサポートカーの隊列を利用して集団復帰を繰り返す。
中盤に1000メートルの登りがある。
この山の麓でドリューを前に送るのが今日の仕事と思っていたが。
10キロほど手前のトンネル内で落車が発生。巻き込まれていないが、ドリューがストップしてしまい、元喜に対応してもらった。
集団最後尾で合流を待ち、そのまま集団最前方まで躍り出る。
登りまであと1キロ。ここでチームメイトにパスして下がっていく。
下がっていくときは他のチームが位置をキープするためにトレインを組んでいるため、そいつらにポインポインされながら最後尾まで落ちる。ピンボールの球みたいだった笑

1000メートルの山を遅れた数人でゆっくり走る。結構寒くて膝も痛かったので無理せずに頂上で回収されて終了。


総評
知っていた部分については「キタキタ!これだよ!本場だよ。」って感じ。
若い選手が少しヨーロッパを経験するとかぶれて帰ってきて、本場はこうだ!みたいな事言っちゃいがちだけど、実際にこれはね、あるのよ。
日本で準備しなきゃいけない事も多いけど、実際に経験しなきゃいけないこともこちらにはある、と。

んで、逆に新しい部分も。
システムが構築されている。
ワールドツアーはもちろんだけどプロシリーズでももう出来上がっている。
セルフで参加して、自分でバイクや補給を用意してって感じではもう全く戦えません。
残念だけど、システムに入り込めないと厳しいです。
個人的には情報をアップデート出来た事が最大の収穫だったかもしれません。
チーム内でも情報を共有して、中長期的にも今回の遠征で得たものを利用していきたいと思います。

んで、そのまま片付け、帰国です。つらめ。。
脚がパンパン。顔パンパン。

PS、トルコ人は日本人好きめです。





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