趣味は読書。

気ままな読書記録と日々思うこと、備忘録

「利休にたずねよ」 山本 兼一

2009年02月23日 | 
山本兼一さんの直木賞受賞作「利休にたずねよ」を読みました。
山本さんの本は初めてですが
とても面白かったです。

何よりその文章の美しさに惹かれました。
日本語の古い言葉の言い回しや
言葉使いの数々に
どんどん引き込まれた気がします。

千利休という人物につては多くを知らず
秀吉と確執があったらしい、
侘び寂びの茶人というぐらいしか知識もなかったのですが
俄然、興味がわいてきて
もっと利休について知りたいと思いました。

それにしても何かの才能の際立った人というのは
幸せなのだろうか、と考えてしまいました。
そのあふれる才能を抑えることもできず
その能力に支配され
その人自身の首を絞めていく。
それはこの時代天下取りに名を連ねた武将達も
同じことなのだと
そしてその才能があるかないか、
もしかしてそれだけの違いなのかもしれないと
‘言っても詮無いことよのぅ’
という言葉に集約されそうです。

切腹の当日から段々と時をさかのぼり
利休自身とその周りで関わる様々な人達によって
利休という人が語られる構成になっています。
ひとりひとりが短いので
とても印象的で
利休その人の胸の内、その感性を
どんどんとたどりたくなるのです。

山本兼一さんの著作をもっと読んでみたいと思いました。
この本、オススメです!!




最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こだわり (Poke)
2010-11-15 17:34:38
Mamさん、こんばんは。
思わず勢いでオススメしてしまい、恐縮です^^;
楽しんでいただけたのなら幸いです。

>この物語の中に入って、利休が成した「美」をこの目で見てみたいなあと切に思いました(笑)

本当に、自分自身のこの目で確かめたくなりますよね~
私はお茶を習いたいと切実に思いました。
教室を探してみたのですが、なかなか手ごろなものが見つからず、そのままになっています。
着物も好きなので、機会があればいつかやりたいです!!

三浦綾子さんの「細川ガラシャ夫人」ですよね?私も随分前に読みましたよ~
懐かしいです。。
返信する
やっと読了 (Mam)
2010-11-14 15:39:19
こんにちは。

Pokeさんが薦めて下さった「利休にたずねよ」、
やっと読むことができました。

面白かったです。
利休のことは「茶人」としてしか知りませんでしたが、
こんなにも美に執着していた人だったとは。。。。

この物語の中に入って、利休が成した「美」をこの目で見てみたいなあと切に思いました(笑)

歴史小説は苦手でしたが、細川忠興とか出てきて、そういえば「細川ガラシャ夫人」を読んだなあとか思い出し、利休つながりで再読もいいかな~と。。。
返信する
ブログ (Poke)
2009-02-27 22:55:04
ソルトさん、こんばんは。
「お月さん」なんてかわいいハンドルネームですね~青春時代を一緒に過ごした友人とずっと付き合えるのっていいですよね。そういう点では、まさにご主人もそうなのですね。

確かにgooブログ簡単ですよね。私の場合は、gooメールを使っていたのでこれにしました。ブログを始めたきっかけは、図書館で前に借りた本を忘れてまた借りてしまうという失態が続いたので、読書の記録をしたいと思ったからです。
友人たちに内緒にしてるわけではないのですが、知り合いはたぶん誰も見ていないと思います。始めた頃は、こんなに続くと思っていなかったです。こんな風にコメントのやりとりが楽しいものだとも知りませんでした。始めてよかったな、と心から思っています。。

返信する
追伸 (ソルト)
2009-02-26 21:46:21
こんばんは。
たびたびスミマセン。
夫との事、ちょっとブログに書いてたのを思い出しました。
http://blog.goo.ne.jp/solt2007/e/973e7117792005e26ffed702d0a628e2
ときどきコメントをくれる「お月さん」は、私の女子高時代のクラスメイトです。
名前は、顔がお月さんのように丸いから付けたとか・・・私は丸いなんて意識したことはなかったんですが、静かな人で色白だった思い出がありますよ。
最近は忙しくてコメントがあまりありませんが、「aki」さんは、私がブログを始めるキッカケを作ってくれた人です。
絵手紙教室の見学で(入会しませんでしたが)隣り同士になりお話をしていて、akiさんが「ブログしてるのよ」と言い、私が「スゴイですねぇ」と言うと、「簡単、簡単」と言って、gooブログをすすめてくれました。
ついでに長々と書いてしまい、失礼しました。
モットーは、『祝婚歌』の夫婦のようになることですよ。
返信する
宗恩 (Poke)
2009-02-25 18:05:46
ソルトさん、こんばんは。この本面白かったですね~ソルトさんは早くに読まれたのですね。
私は、NHKの『週間ブックレビュー』という番組での紹介を観て興味を持ちました。直木賞受賞前にかろうじて予約できたので良かったです。

>利休が生涯恋してた女性は、ステキな女性でした・・・そういう人に出会えて、幸せなのか?
私は、後添えになった宗恩の気持ちを考えてしまいました。人の気持ちを感じ取る力って罪だよな~と。

ご主人と長いお付き合いなのですね~
きっとお互い恋をしてご結婚されたのですね。いいことです!!

>『おくりびと』、快挙でしたね。
本当に!!とてもとてもとてもうれしく思いました。家族できっととるよと話していました。今度はまた近くで上映されるといいな、と思っています。。

返信する
こんばんは (ソルト)
2009-02-24 21:18:58
この本、私は去年読みました・・・
http://blog.goo.ne.jp/solt2007/e/d78d0dd278ee46ef69d9305a5028b59b
文章もとっても良かったですね。
利休が生涯恋してた女性は、ステキな女性でした・・・そういう人に出会えて、幸せなのか? 出会えないより幸せかな?

私は、夫と高校1年生のときに出会いましたよ。
紆余曲折を経て結婚して、33年以上になりました。
今は、少しでも心穏やかに生きて行けたら、と思っています。

『おくりびと』、快挙でしたね。
返信する

コメントを投稿