風になれたら

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北海道ツーリング2013 2日目 小樽~浜頓別 クッチャロ湖へ

2013-09-16 | 

9/16(月) 雨のち晴れ

小樽に着く少し前に目を覚ました。外はまだ暗く雨が降っていた。

天気予報と降雨量の情報を確認すると道央と道東はひどい雨らしい。

雨が降らないのは道北の北の方だけのようだった。向かう先は決まった。

フェリーを降りる前に雨具を身に着けた。雨が降っていなければ小樽の市場で新鮮な魚介を楽しもうと思ったのだが、一度着た雨具を脱ぐのは面倒なのでおなかが空くまで北上することにした。

小樽を出て早朝から開いているガソリンスタンドで給油した。これで300kmは走れる。

最初に越える大きな川、石狩川の水は泥水の色をしていた。上流はけっこう雨が降ったようだ。

日本海沿いを走る国道231を淡々と走って行く。空はどこまでも曇っていた。

 

浜益のセイコーマートで朝ご飯だ。暖かい筋子と鮭のお握り、そしてお茶を買った。暖かいお握りは美味しい。

さて、出発しよう。あれ、何か忘れたかな。バイクから降りようとしたらスーっとバイクが傾いた。

サイドスタンドを上げて下げるのを忘れたのだ。バイクを起こそうとしたが荷物満載なので起こすことができない。

この状態を見かねたお兄さん2人が起こそうか?と声をかけてくれた。荷物を下ろして起こすのでと丁寧に断った。

おかげでこの写真を撮ることができた。ウインカーがへこんでしまったが工具を出すのが憚れたのでそのまま走り出した。

パニアが割れたかと心配したが傷が付いただけであった。

 

いくつかの港町を抜けておびら鰊番屋のある道の駅に着いた。

雨はもう降らないだろう。雨具を畳んで鰊番屋に入ってみることにした。

100年以上前に建てられた鰊漁の番屋である。左側が当主の住まいで、真ん中と右が雇われ漁師たちの住居と漁具置き場だ。

古いカンテラが並べられていた。

この広間で食事をしたようだ。

当主の住まいは畳張りだが、当然雇われ漁師たちは板の間だ。出稼ぎの漁師たちは自分で布団を背負ってきたと言う。

漁の間は舟で寝泊まりしていたそうだ。

分け前は当主が9割、残りの1割を漁師たちで分けたようだ。当主が住んでいた部分にある大きな金庫がある部屋やトイレの有田焼の便器が印象的であった。

 

遠別の港に鮮やかな網が積み上げられていた。何を穫るのだろう。

 

道の駅てしおで北寄カレーを食べた。ホッキ貝のフライが乗っているのだ。ホッキ貝のフライはビールに合いそうだ。

この道の駅で前に寄った道の駅で話をした若いライダーとまた会った。

彼はこのあたりの道の駅のスタンプラリーに参加していてすべて制覇したと言っていた。

 

天塩から道道106号に入った。オトンルイの風車前ではついバイクを停めてしまう。

晴天ではないので稚内や宗谷岬には向かわず、サロベツの原野を抜けた後、道道84号でクッチャロ湖に向かった。

道道84号は2車線の快走路で、前にも後ろにも車はなく50kmにもおよぶくねくねした道を一気に駆け抜けた。

当分ワインディングロードは走らなくていいや、と思った。この時は。

 

浜頓別のクッチャロ湖には14時に着いてしまった。湖畔のキャンプ場にテントを張り、買い物を済ませた。

その後隣接する施設、はまとんべつ温泉ウイングで超ヌルヌルのナトリウムの効いた温泉に浸かり、500mlの缶ビールを買った。

 

あとは夕陽を眺めながら時間を過ごすのだ。今日は上空に雲がある絶好の夕陽日和だ。

刻々と表情を変える空。この景色を見たら飛び交っている蚊やブヨのことは忘れてしまいそうだ。

缶ビールのあとはセイコーマートで買った500円のチリ産ワインだ。

ミディアムボディと書かれていたがちょっと甘すぎる感じだ。酔っぱらってしまえばどうでもいいことだが。

なんて幸せなひとときなのだろう。

その後牛肉のなめ茸炒めと舞茸の炊き込みご飯でおなかもふくれ過ぎたようだ。

西に空を眺めて3時間、吐息は白くなっていた。もう寝よう。

 

今日の走行距離は371km。2日目にして伴ちゃん(バイク)はドロドロに汚れてしまった。

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2 コメント

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北海道らしい風景 (ごん)
2013-10-03 18:44:37
なおさん、こんにちは。

あの台風直撃の時に出発して、よくもまあ無事で(笑)
北海道上陸の日はあまり雨に降られなかったようで何よりです。

立ちごけ、損傷が少なかったようでよかったですね。
親切なお兄さんたちに、バイクを起こすのを手伝ってもらえばよかったのに。

広くて色がきれいな景色。
北海道らしいですね!
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なぜかと言えば (なお)
2013-10-03 21:03:11
ごんさん、
バイクを起こしてもらうのを断ったのは、写真を撮りたくなったからです。

北海道ではほとんど雨に合わなかったので幸いでした。

帰りのフェリーで茨城に着いて空が広いなと思いましたが、北海道の空の方が大きく感じました。

何が違うのだろうと考えたら雲がまったくちがうのですね。
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