9/18(水) 晴れ
今日も気持ち良く晴れた。起きてから2時間、クッチャロ湖からR275を南に向かった。
中頓別を抜けて小頓別に差しかかったとき、古い洋館のような建物を見かけた。
丹波屋と書かれた看板が掲げられていた。普通にだれか住んでいるようだ。
あとで調べたところ約100年前に建てられた建物で旅館だったそうだ。
もう少し行ったところにある音威子府駅で蕎麦を食べることにした。
ツーリングマップルに黒い蕎麦が美味しいと書かれていたのだ。
勇んで待合室に入った。蕎麦屋があったが、閉まっていた。おお、開店は9:30か、もう少しだな。
どんな蕎麦があるのだろうと壁のお品書きを見ていたら、水曜日定休。がーーーん!今日は水曜日であった。
仕方ない、また今度来よう。
そこから20分ぐらい行った道の駅びふかで何か食べることにした。外にはゆでもろこしがあった。
中に入ってみると揚げ物やパンがたくさん並べられていた。きたあかりと言うコロッケがあったので何かと聞いてみたらジャガイモの名前で甘いとのことであった。
食べくらべてみよう、男爵のコロッケときたあかりのコロッケを買った。教えてもらったとおり、きたあかりは甘かった。
主要国道や自動車専用道は味気ないので、名寄から道道101に入った。やはり道道はいい。川沿いを走る山道、数10km続くワインディングロード、快晴の空の下を走り続けた。
愛別から上川に入った。12時をまわったので昼ご飯にした。このあたりで食べておかないと層雲峡や三国峠まで行かないと店はない。
国道沿いを走っていたら目に飛び込んできた"おいしい店"の大きな看板、店の名前よりもはるかに大きい。
まぁ、入ってみよう。おっと、映画「許されざる者」のポスターが貼られていた。
許されざる者は北海道に来る前日観てきたのだが、ここ上川がロケ地であった。
舞台挨拶で涙ぐむ渡辺謙に作品への思いが込められていることを感じた。
頼んだランチが出てくるまでロケ地を検索した。ここから近いようだ。行ってみるしかないだろう。
頼んだ豚丼は肉汁を含んだ柔らかい肉に程よい醤油味で甘さが効いていた。
広大な畑を抜けて大雪山を望むロケ地跡に到着した。舞台となった鷲路村のセットがここに作られていたのだ。
馬車に揺られてこの門をくぐって村に入って行く國村隼は渋かったな。
主演の渡辺謙、佐藤浩市、柄本明たちもいぶし銀のようであった。柳楽優弥もおじさん達に混じってひけをとっていなかった。
刀や銃器の持ち込みは禁止だ。
ちょっと前に渡辺謙がここを再訪したそうだ。
残っているのはこれだけなんだけど、 大雪山の山々を眺めながらしばらく映画のことや、明治初期の北海道のことに思いを巡らせた。
何が善で、何が悪なのか。蹂躙された人々。貧しさから逃れられず生きる人々。重い心とは裏腹に雄大な山とどこまでも続く青空が目の前にある。
国道273号で糠平に向かう。三国峠が近くなると気温がどんどん下がり小雨が降ってきた。寒い、かなり身体が冷えてしまった。
三国峠のPAにある山小屋風カフェでコーヒーを飲んだ。ここのコーヒーは美味いのだ。身体も温まったので今日の宿泊地、ぬかびら野営場に向かった。
温まって身体の動きがスムーズになったので下りのワインディングロードをぐりぐりと走ってぬかびら源泉郷に到着した。
テントを張っていると蚊とブヨが寄ってきたので、すばやくテントを張って温泉に向かった。向かった温泉は今まで何度か入ったことのある湯元館だ。
ここは設備は古いが湯量が多い上に空いているのだ。昔乗っていたKLE250に乗っている人がいたので話しかけたが、あまり話したくないようだったのでさっさと温泉に向かった。
先客は2人ほどいるようだが、露天に行ったようで内湯にはだれもいなかった。ここの風呂は露天よりもこのタイル張りの大きな内湯に価値があるのだ。
楕円形の湯船にひとり漂った。お湯はじゃぶじゃぶと流れ続けている。
身体をよく温めた。そして美味いビールを飲むのだ。近くの酒屋でビールを買ってキャンプ場に戻った。気温はぐっと下がって蚊もブヨも消えていた。
暫くして小雨がときどき降った。静かな林の中でとろりと酔っぱらって眠りについた。
今日の走行距離は325km、一日に走るのはこれぐらいがいいかな。
凄いですね。
とても贅沢なことですよ。 (^▽^)/
ひとつだけにするとスッキリします。テントを張ってからは、温泉とお酒のワンパターンです。
あれもこれもと言う普段の生活を忘れられていいですよ。帰ってくると顔がだらーんとしてると思います。
次の日からの切り替えがかなり応えました。
ザックリとだけルートを決めて、あとはその場に任せて…
そんな旅は、やはりソロでなくっちゃ楽しめませんね。
期待して入ったお店が定休日。
そのガッカリ度、お察し致します。(チーーーン)
伴ちゃん… すねて寝転んじゃったり
アクシデントも旅の肥やし?(^_^;)
7日あれば広い北海道も楽しめそうですね。
それでもまだ足りないから、毎年行かれるのでしょうが。(笑)
気張らない旅、私も見習いたいものです。
半分ぐらいです。だんだん記憶が薄れてきました。
ざっくりとルートを決めてあとはその場任せ、コウタロウさんとだとソロでなくても大丈夫ですが、走る距離が倍増です。
立ちごけしても全然平気になってしまうほど心が穏やかになっていました。アクシデントも旅のスパイスです。
北海道は何度行っても楽しめます。一年経つと前年のことは忘れてしまうのも楽しめる要因ですね。