大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

日本茶インストラクラーと気仙茶の会が交流

2013年09月17日 | 地域交流

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昨日は、京都の日本茶インストラクターの方3人が、龍谷大学の伊達先生の紹介で、気仙茶の会の前田さんらと一緒につ「むぎの家」に来てくれました。

北限のお茶の調査と、震災復興の支援の合間に、つむぎの家で気仙茶の会のメンバーと交流しました。

持参した宇治茶をいただきながら、日本茶インストラクターのスペシャリストの林屋さんが「宇治茶」の魅力について話してくれました。


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流派や作法にこだわらず、気軽に美味しく、お抹茶を楽しむための実演を、日本茶インストラクターの辻さんの指導のもとで茶筅を振り、出来上がったお抹茶をいただきました。

*お茶にはビタミンやカテキンなどたくさんの成分が含まれていますが、今回は水に溶ける成分を抽出するために最初に10ccほどの水で抹茶を溶いてからお湯を注いで茶筅を振る方法でいただき、まろやかな甘みを感じました。


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いろんな茶葉の香りを嗅いだり、食味したりと碾茶(てんちゃ)や玉露のの違いについても学びました。抹茶にする前の碾茶は板海苔のように香ばしく、ふりかけご飯にしても美味しくいただけるほどの味わいでした。


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宇治茶勉強会の後は、炉を囲んで気仙茶の会事務局の前田さんが、気仙茶のお点前を披露してくれ、互いに交流しました。

「美味しいお茶とは何か?」「北限の茶、気仙茶の魅力は?」等について、日本茶インストラクターの方々から意見を聞いたり、会員からは「気仙茶の位置づけを明確にし、共通認識を持つ必要性があるのでは?」、「お茶はその地方のそれぞれの良さや多様な味わい方があっていいのでは・・」等々いろんな声が聞かれた交流会でした。

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日本茶インストラクターの伊藤さんは、手揉み茶づくりの道具に興味をもたれ、特に全国に散在する「揉み板」の研究をされている方で、気仙地方の揉み板に関心を示し、つむぎの家の「揉み板」や「焙炉(ほいろ)」、「助炭(じょたん)」などを熱心に見聞していました。


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交流会の合間には、龍谷大学の伊達ゼミの学生さんが、火吹き道具を使って懸命に火起こししている姿がありました。彼は、7月のつむぎの家での「手もみ茶づくり」にも参加してくれ、今回が2回目です。若い方々が震災支援も含め、北限の気仙茶に興味を持って熱心に体験や学習を積んでくれ嬉しく思いました。

昨日は台風18号の影響で、風雨が強く、ムシムシする陽気でしたが、悪条件を吹き飛ばすほどの充実した交流会でした。

皆さんがそれぞれ帰路につく時間帯には、風雨が一層強まり、それぞれ無事に着けたかどうか心配になりましたが、5時過ぎには西の空に台風一過の綺麗な夕焼けが現れました。