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大小迫 つむぎの家

よみがえれ!大小迫の里山。 人と人、人と自然をつなぎ、つむぐ「つむぎの家」

被災した村社への元朝参り

2013年01月03日 | 震災と復興

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Uターンしてから初めて、今年は心機一転して元朝参りをし、綾里地区にある4つの神社すべてを参拝しました。今回は、その中でも唯一被災した村社(村社:天照御祖神社)を紹介します。

ここは、港に最も近い海抜20mほどの所に立つ村社。津波はこの神社の軒下にまで上がってきました。下の社務所は流されましたが、拝殿は何とか持ちこたえました。

八百万の神様に平和で安らかな暮らし共に震災2年目の速やかな復興を願いました。

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参道に建てられた御影石製の新しい鳥居です。

かつて、右側の石垣の上に社務所と宮司宅が建っていました。津波は、拝殿と石畳や階段を残して周りのものをすべて持ち去っていきました。石の鳥居も跡形もなかったのですが、「神社の顔」として役割を果たしてきた鳥居を正月までに再建をと、地域の人々の協力で先月12月の末にようやく再建されました。


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木立の中の村社。

社に上る階段の中ほどにあった社務所は津波で流され、現在は仮設の社務所が立っています。完全復旧までにはまだ時間がかかりそうです。


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津波でほとんどすべてを失った村社近くの漁港です。

山は初日の出の朝日に照らされて、赤く輝いていますが、漁港は山の陰になっていて、まだ日が射していませんが、3本の大漁旗が風になびいていました。津波に襲われた防波堤の水門(中央の青い四角屋根)が優しく海を見つめているように思えました。

漁業も再開し少しずつですが、復興に向けての歩みが進んでいますが、再生の象徴とされる巳年にふさわしく、震災前の大漁旗の賑わいが戻ってくることを願っています。